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2010年2月11日 (木)

白線流し それからの私たち

昨日、久しぶりに「ひだだより」の細井さんと昼食を共にした。彼女と会うと、互いの心が融和してホッとする。

その時もらった1冊の本、彼女の姉(写真家)・浅見裕子さんが還暦を迎える誕生月に訪ね歩いた記録である。卒業後それぞれの道を歩んでいる女性の同級生12人の写真と手記、それに飛騨の風景写真が添えられている。どの表情にも確(しっか)り者として生きてきた証が滲み出ており、親・家族への感謝と愛が明るく伝わってくる。どの手記にも、「戦争だけはしてはいけない」という強い芯が感じ取れる。白線流し”とは、岐阜県立斐太高等学校の伝統行事で、太平洋戦争前夜の1930年代後半、男子卒業生が学帽を川に捨て、授業をボイコットしたことが始まりとされ、今もなお、男子生徒は学帽の白線を、女子生徒はセーラー服のネクタイを1本に結び合わせて川面に流す。これは、戦争への静かな想いが存在するのではないかと、中西篤行はいう。(p.10

撮影後記でご自身のお父様のことが触れられていた。胃がんの手術をするかどうか、本人に尋ねると「寝ていると枕辺に戦争で死んでいった人たちが立つ。これまで長い間神も仏も信じないで生きてきたが、あの人たちを弔ってやるためにお経を覚える時間が欲しい。だから手術する」と言ったが願いは叶わなかったと。

お父様は77歳の時、胃がんで逝ったのだった。当時一緒に仕事をしていた細井さんの姿や言動が思い浮かんで、私は熱いものを感じた。

「白線流し それからの私たち」は次世代へ伝えたい貴重な一冊である。(JRP出版局発行:03-3355-1461 http://www.genken.ac

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