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「こらんしょ便り」   9月25~27日、『ここさこらんしょ』を訪問するLLP仲野さんと共に、初めてボランティアにうかがわせていただきました。

92527日、『ここさこらんしょ』を訪問するLLP仲野さんと共に、初めてボランティアにうかがわせていただきました。

ボランティアとはいいつつ、石田お母さんのお話をうかがったり、ご飯を満腹になるまでいただいたりと名ばかりのボランティアでした。お父さんのしゃっくりは出ることがありますが、4回くらいで止まります。訪問介護、デイサービス、訪問看護を受けて、体調の変化なく過ごされていました。今回、印象に残ったことは2つ。

1つ目は、お母さんのお話の中で印象に残った言葉についてです。「あたしは、年とったなんて思ったことない」、「がれきなんて浜通りに埋めて、花を植えてメモリアルパークにすればいい。いつまでもなにやってんだあ~」。お母さんは、3.11の経験を踏まえて、将来を考えてらっしゃると思いました。

厳しいお舅さんに鍛えられ、働きづめの生活を送り、さらに地震、津波、放射能からの避難生活。そしてなお、前向きに生きるお母さんの原動力は何だろうと考えました。Photo_2  1_2

仲野さんは、「母さんは感謝してるってよく言うのよ」と。感謝できるのは、お母さんが自立しているからではないかと思いました。そして、自立しているということは、3.11のような喪失体験があっても、逃げることなく対応できるということにつながるのではないかと思いました。

私はこれまで自立しているということは、一人でも生きられることではないかとぼんやりと思っていましたが、それは違うと思うようになりました。家族や職場、地域の中の私、災害や原発と共に生きてきた私が、自分で決めてきたという経験が、自立することにつながるのではないかと思いました。自分で決めるという経験は、どんな場面でも人を守るのではないかと。お母さんたちの知恵や声を残して、災害看護に反映させなければと思いました。

2つ目は仮設住宅での感想です。徒歩で片道1時間かかりました!仮設住宅や病院を経由するバスはありますが、週4回、1日3本という便数です。石田家を含む30軒の仮設住宅のうち、最年少は50歳代の方で、大半は高齢者です。中には103歳のおばあさんもいらっしゃいます。現在は入院中ですが、3が月の入院期限毎に転院を繰り返しています。 

東北地方の過疎化、少子高齢化という問題は、3.11後さらに深刻になっており、早く対策を実施しなければ、喪失感と悲しみが癒されないまま亡くなっていく高齢者が増えるばかりではないかと思いました。人生の終末がこのような形で終わるのを見ているだけなんて、人の健康を支えるはずの看護師の名がすたる!と今さらながら思いました。看護のできることを、必死で考えて、行動したいと思いました。

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