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2015年5月27日 (水)

コラム【「からだ」番記者レポート】 Vol.1 遠藤さんの体験代行 原山建郎(Harayama Tatsuro)

原山建郎(はらやま・たつろう) 1946(昭和21)生まれ。主婦の友社の雑誌『主婦の友』編集部で作家・遠藤周作氏の担当記者となり、その後『わたしの健康』編集長時代に遠藤氏が提唱した「心あたたかな医療」キャンペーンに加わる。遠藤ボランティアグループ発足時、遠藤氏の要請を受けて同グループ顧問となる。数年前からは代表に就任している。2003(平成15)年より、フリーの健康ジャーナリストとして取材・執筆・講演活動を行っている。現在は、武蔵野大学・龍谷大学・文教大学・東洋鍼灸専門学校非常勤講師。一般財団法人東方医療振興財団評議員。医療ジャーナリスト懇話会会員。西野流呼吸法塾生。柔和な笑顔の奥の心の目は、その必要性を察した時、鋭く光る。主な著書に、『からだのメッセージを聴く』(集英社)、『身心やわらか健康法』(光文社)、『最新・最強のサプリメント大事典』(昭文社)、『あきらめない!もうひとつの治療法』(厚生科学研究所)などがある。

 

Vol1 2015.5.27 遠藤さんの体験代行

「関口君に聞いたのだが、健康雑誌に異動したそうだな。どうだ、医者や治療師を訪ねる連載をやらんか」
それは遠藤周作さんからの電話だった。『治った人、治した人』という連載名もすでに決まっていた。しかも、「担当は原山君で」というご指名である。目の前で大きな光が輝いた瞬間だった。

1980年の秋、それまで女性誌の編集記者だった私は、突然、健康雑誌の『わたしの健康』に異動となった。しかし、病気の治療や高齢者の取材など考えたこともなかった私は、ひどく落ち込んだ。そんな私を心配した先輩の関口昇さんが、健康雑誌での連載企画を遠藤さんにもちかけた、それが真相だった。
関口さんは、1963年の『主婦の友』に連載された小説『わたしが・棄てた・おんな』の担当者で、遠藤さんを中山競馬場に誘って馬券を買った話や、飲み屋で「アンタ、遠藤周作に似てる」と言われ、黒メガネをずらして「そうなんや、よく間違われて迷惑しとる」と応じた話など、とっておきの〝狐狸庵噺〟を伺ったことがある。
さて、『治った人、治した人』には、遠藤さんからの注文が二つあった。
まず腰痛が「治った人」を複数取材して、それが概ね信頼できると判断したら、その腰痛を「治した人」に遠藤さんが対談して質問するという注文である。実際に「治った人」を取材して、あるいは「治した人」の周辺情報を集めて検討した結果、その企画をボツにしたことも何回かあった。なかなか手間とお金(謝礼)のかかる注文だった。
二つ目は、「自分で」試せる治療法は「体験する」という注文である。
「胎盤埋没療法」を取材したときのこと。これは「胎盤(プラセンタ)」を上腕部の皮下に注射する免疫療法だが、「君からやり給え。ボクは君が大丈夫だったら」とおっしゃる。しかし、一カ月後に「大丈夫でした」と報告したのだが、「そうか、よかった」のひと言のみ。ほかにも「メガビタミン療法(ビタミンCの大量摂取)」や「(マイナス150度の治療室で行う)冷凍運動療法」など、もっぱら私が「自分(遠藤さん)」の体験代行を務めたのである。

「ボクの役目はアジテーター、やるのは君たち(の仕事)」と涼しそうに語る遠藤さんの言葉は、私のライフワークにつながる応援歌となった。

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2015年5月16日 (土)

百日 千日 十日 その後に続く“クレナイ”

閉鎖病棟、臓器農場、安楽病棟…、小説とはいえ現役の精神科医であり医療現場を熟知しているからこそと思う文面に大きなショックを受けた。またヒトラーの防具、白い夏の墓標、逃亡など、海外や戦争等を題材にした多くの作品なども引き込まれるものだった。

著者は帚木蓬生、ジャンルは医療サスペンス。サスペンス大好き人間だが単なるサスペンスではなく作者の底に流れる温かい眼差し・人間味そして中に問題提起を感じ惹かれるのである。

 以前、著者名につられて買い求めたのが「千日紅の恋人」。題名からしてラヴ・ストーリーと思われそのまま長いこと山積みの中へ。最近、山の整理で目にとまり読むことに。

 

 主人公は38歳の女性。特養の介護ヘルパー(パート勤務)をしながら、父親の残した、家賃2万8千円、2棟全14戸の古アパートの管理を母親に代わってしている。和室2間の今でいう2K。下水道も整備されておらずバキュームカーのお世話になっている。

今では学生でも入居はしないだろう古さ、しかも住人は何かと問題があり、で、そこで起こるトラブルや一人暮らしの母親と周囲の人との交流などの日常が描かれている。

 そこに新たに入居する20代後半の男性。今時こんな人いる?と言いたくなるような好青年。これが千年紅の恋人。この人物の登場によってラヴ・ストーリーとなるのだが、ラヴは添え物で、様々な事情を抱える入居者、地域の人たちの交わりを通して多様な生き様から、己の失った大切なものを顧みることがメインではないかと勝手に読みとっている。

 

「寝ているだけと思っとった」と傍でつぶやく妻、その夫の通夜・葬儀を住み慣れたアパートで、バラバラだった住人が一体となり執り行う。死ぬとは?幸せな最期の在り方は?

死体検案書、死亡診断書、湯灌、特養、デイサービス、介護認定等々、身につまされる場面が多く考えさせられる。

 若者より高齢者向き小説か。田舎の風景、棚田、老人施設、カラオケ教室…情景が目に浮かび、この歳になって読むからこそ、共感し懐かしくもありなぜかホッとするのだろう。101005_082707_m_3


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百日紅はサルスベリで落葉中高木、千日紅はセンニチコウで一年草、紅ではなく草のつく百日草もあり一年草。どれも100日位紅い花が楽しめる。千日紅はドライフラワーで3年、すなわち千日楽しめる花ということ。

十日紅は?草花にはないが「花無十日紅」という言葉がある。“花に十日の盛りなく”花が紅いのはせいぜい10日、はかないものという意味。その後に「権不十年久」と続く。中国の言葉だが日本の「驕る平家久しからず」と同義に使われる。

 我が家の百日紅、まだ蕾は付いていない。が、今年も8月末から100日間、薄紅色の花が誇らしく咲いてくれるだろう。

 

余談だが、タイトルで読む気が起らなかった本に遠藤周作著「わたしが・棄てた・女」がある。最近薦められ探したが今は大型書店にも無くネットで注文。悲しく辛い結末だが著者の基にある“愛”を感じる、お勧め通り「良かった!」でした。 

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2015年5月14日 (木)

ふたりのメッセンジャーナースが互いの力を出し合い、1つになって7月の本格始動をめざすLLC在宅看護センター「晴/はる」(赤瀬) 「看護師としてもっと社会貢献したい」と、たどり着いた姿が、医療と患者様の生活を繋ぐ役割を担う「メッセンジャーナース」(崎本)← (岡山のメッセンジャーナースより)

先月は、セミナーに参加できず残念でしたが、色々なことの立て直しができましたので、16日、17日のセミナーに参加します。

今週の初めに、岡山市介護保険事業所指導課の担当の方に、提出書類の確認をしていただき、不備内容の確認をして修正をしました。大家さんも頑張ってくれ、昨日に物件の工事は終了して、後は、消防手続きを待つのみ。それが終われば、今月に申請をして、予定より1カ月遅れですが、7月にステーションを開始を目指します。Photo_2

晴の若い事務員が、コンセプト「みんなの心が晴れ、次に進む力が湧く場所を目指して!」を、ロゴとして形にしてくれました!

私のかた~い頭ではなかなか出てこないアイデアを、柔軟な発想で、思いを形にしてくれうれしくお披露目に報告です。

報告が多くなりましたが、今週末にお会いできるのを楽しみにしています。(赤瀬佳代)

それから、最近知り合った岡山で地域密着で取り組んでいる人材紹介会社の代表の方と意気投合しHP上で職場紹介の取材をしていただきました。

 

20157月の本格始動を目指す在宅看護センター「晴/はる」 がん・緩和ケアのスペシャリストの赤瀬佳代が目指す生活と医療が密接に結び付いた看護師主導の在宅ケア  ⇒ こちら

入院中から関わり、医療と在宅後の生活をきちんと繋げたケアを実現したいです。利用者様それぞれにあらゆる制約がある中で、「この利用者様に何が大事なのか」を考えられる看護、「この利用者様がどんな風に生きたいのか」を汲んで寄り添える看護、そのために私たちができることは何か、何をすべきか、…この点においては、しつこいくらいにカンファレンスします。それが、私、そして「晴」の理想の看護なのです。

 

在宅看護センター新設:市議会議員、がん患者、そしてメッセンジャーナースの崎本敏子さん ⇒ こちら  

私が「看護師としてもっと社会貢献したい」と、たどり着いた姿が、医療と患者様の生活を繋ぐ役割を担う「メッセンジャーナース」です。伝えさえできれば、たった一人のつぶやきが、世間に大きな変化をもたらせることもあるのです。

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2015年5月10日 (日)

メッセンジャーらしきことをしている某ステーション、ヘルパーの通院同行。ヘルパーとNSのやることは違う?

某ステーションのうたい文句「定期的な通院に。専門職が同行します」

1、かかりつけの医師に、より医学的に踏み込んだ質問をしたい
2、医師と話すと緊張してしまい、症状や日常生活に関する相談ができない
3、通院の際に、自分の体調が急変したらどうしよう、
4、家族や親族との通院に、不安を感じることがある
等を書いています。

利用料金は2時間から受け付けていて2時間11000円です。
3
4時間を費やすことが多いと但し書きが付いています。

ほかにはヘルパーの通院同行です。大手企業がやっています。
ヘルパー同行なので、一部介護保険が適用されますがほとんどの部分が自費扱いです。
1.診察室に同行し診察時の内容を利用者都一緒に確認し記録に残します。
2.診療内容を、家族、ケアマネに報告します。
3.ヘルパー資格者なので院内の移動、体調に不安のある方も安心して利用できます。

 

ヘルパーから、家族の希望と利用者の普段の様子を医師に伝える。待っている間のトイレ介助や一人の不安の軽減。医師からは、利用者の日常の身体状況がわかり不安事項を踏まえて診察ができるようになった等の感想があります。

ヘルパーとNSのやることは勿論違うのですが、
一般の人にその違いを理解していただけるのか?インフォメーションの必要を感じます。

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2015年5月 4日 (月)

メッセンジャーナース認定協会が「メッセンジャーナース通信」を発行しました。 私ども夫婦が願うような看取りかたができました【メッセンジャーナース通信 2015.5.4 No.98】

54日、メールマガジン「メッセンジャーナース通信」の98号を発行しました。今号は、メッセンジャーナースの応援者からの厳しく嬉しいメッセージ、福島の訪問看護師からの看護への思いを込めたメッセージ、メッセンジャーナース自身の体験を通してのメッセージ等々たくさんの声、開業へ向けての挑戦状況、近隣のメッセンジャーナース同志で立ち上げる交流会や市民講座へのお誘い、第4回総会開催の地・栃木の動き、研鑽セミナーやおススメの本の紹介など、盛りだくさんです。その動きはますます賑やかになってきました。

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当協会へのお問い合わせは、messenger.ns@e-nurse.ne.jp までお願いします。

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