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2015年10月 1日 (木)

メッセンジャーナースの輪が広がっている今、2011年1月に在宅看護研究センターLLPが受け取った某作家からのメッセージを改めて読み返し、メッセンジャーナースたちは一丸となって前へ進んでいます。

Messenger Nurse の前段階として、相手がどのような人物であっても、その人物の背景や生活環境、教育程度、周囲の人物との関係等々を適切に考慮し、相手の主張や訴え等をこちら側の個人的な主観や私見等を交えずに的確に受容する、というある意味極めて高度な専門的能力が必要である。これは、それまでに培った看護、介護等の経験や専門知識に基づいて相手の主張を聴取し、分析し、ニーズを把握するという従来の「看護」業務において求められる能力を超えるものでもある。

 

 サービスを提供する側が単に「看護」の専門知識を有する「看護師」というだけでは、早急な信頼関係を構築することは難しいかもしれない。その人の趣味や人生観、豊かな教養、見識、学識等に、部分的にも相通ずる素養や知識がこちらの側にも必要となるだろう。相手がふつうのサラリーマン、OLである場合には、医療の世界とは異なるビジネス社会のルールや環境についての基礎的な知識、経験が、こちらの側にも求められるかもしれない。

 そうした前提もなく、ただ医療、看護の専門知識、経験、個人的主観によってのみ相手の主張や訴えを聴取するならば、そこには大きな齟齬や誤解、不見識を生ずるおそれがあり、それはプロの所業、仕事とはいえない。

 

 こうした聴き取りに必要な専門技能もまた、従来の看護教育や業務の中で得られるようなことの再履修や再教育では不十分である。たとえば警察等における誘導尋問の要領のほか、心理カウンセラーや精神科医などが用いる対話療法など、あらゆる状況下で相手の主張、訴えを的確に把握しうる「聴取のプロ」となるための技能の取得ということでなければならないだろう。

 Messenger Nurse の養成環境が整備されたならば、これらが新たな高度専門職として、我が国社会において認容され評価される可能性は極めて高く、少子高齢化対策や医療福祉の改革が危急的に求められる今日、その潜在的なニーズもまた既に有するものと思われる。

 

メッセンジャー・ナースは、おそらくこのような問いにも、医療のプロとしてのアドバイスを成しうる能力というものを、きっと有しておられるものと拝察する。ただこの領域までも医療サービスの中で、どのようにシステム化していくか・・・・・・。

メッセンジャー・ナースによる救いを求めておられるのは患者さんだけではなく、いわば未病の一般の人にも潜在的に大勢おられるということは、間違いない。メッセンジャー・ナースの役割、可能性は無限大である。こうした育成は、国もバックアップすべきである。  

それこそ医学部や医療系大学等の看護研究科(院)においても、本格的な研究が行われてしかるべきと思われる。在宅看護研究センターLLPが、各方面の支援を得られ専門職大学院になられるのが一番の早道であるような気もする。」(2011年1月)

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