【原山建郎の連載コラム】「つたえること・つたわるもの」つたわるもの」№174 「かなしみ」によりそう、「おもい」のちから。「大悲」は風のごとく。
12月13日(水)にアップした連載コラム「つたえること・つたわるもの」№174をお届けします。https://gomuhouchi.com/serialization/55458/「かなしみ」によりそう、「おもい」のちから。「大悲」は風のごとく。
今回のコラムは、去る10月21日に開催された「第33回中原寺文化講演会」で、講師の若松英輔さんが、◆五つの「かなしみ」と◆十二の「おもい」という漢字をできるだけ書いてみてください、といわれましたが、恥ずかしながら全部は書けなかったことから、白川静の字書三部作のうち、字源辞典の『字通』と古語辞典の『字訓』を手がかりに、リターンマッチ(リベンジ)をかけたものです。これらの「かなしみ」と「おもい」、やまとことばの「かなし」と「おもふ」を書き出しながら、コラムのタイトル(前半)【「かなしみ」によりそう、「おもい」のちから。】をつくりました。
文中に引用した『南無阿弥陀仏 付心偈』(柳宗悦著)の【悲しさは共に悲しむ者がある時、ぬくもりを覚える。悲しむことは温めることである。悲しみを慰めるものはまた悲しみの情ではなかったか。悲しみは慈(いつくし)みでありまた「愛(いとお)しみ」である。】や、『大悲風のごとく』(紀野一義著)の【大悲は風のごとくに来(きた)る。われわれの気づかぬところから微風のごとく吹き起こり、空を渡り、いつのまにかわれわれをつつむのである。はじめその音は空しくきこえることもある。しかし、いつか、人は、空しさの奥に大悲が輝いていることを知るのである。流した涙がまことの涙であり、悲しみが純粋に深いものであれば、泣くということが泣くだけに終わることはない。】から、やはりコラムのタイトル(後半)【「大悲」は風のごとく。】が出てきました。
詳細は☞ ダウンロード - 174.pdf
お時間のあるときに、お読みください。
☆原山建郎☆
« 川嶋みどり大先輩の著、待ってました!もう、釘付けです。 | トップページ | オープンセミナー『ホンネとホンネ 心を開けば見えてくる!』12月23日の受講者から次々に飛んで来る声。1つだけご披露を・・昨日は本当にジーンとしたセミナーでした。・・最終は1月20日9-12時です。 »
「6)原山建郎のコラム」カテゴリの記事
- 【原山建郎の連載コラム】「つたえること・つたわるもの」№190 「踏むがいい」―—〈沈黙の声〉。痛さを分つため十字架を背負ったイエス。(2024.10.20)
- 【原山建郎の連載コラム】「つたえること・つたわるもの」№189 日本の「オノマトペ」は日本の「感性」を表した「からだことば」である(2024.08.21)
- 【原山建郎の連載コラム】「つたえること・つたわるもの」№188 中国からきた漢字が、万葉仮名・国字(和製漢字)という日本語になった。(2024.08.18)
- 【原山建郎の連載コラム】「つたえること・つたわるもの」№185 〈泣いて〉生まれて〈笑って〉死ぬ――〈いのち〉の臨界点をさぐる。(2024.06.01)
- 【原山建郎の連載コラム】「つたえること・つたわるもの」№184 書き手も読み手も癒すメディア――ブック(書籍/雑誌)セラピー。今回のコラムに引用しなかった一文を加えて紹介します。(2024.05.13)
最近のコメント