【原山達郎の連載コラム】「つたえること・つたわるもの」 № 179 ゆかいな日本語――逆さことば 、 しりとり、あたまとりをたのしむ。
前回の『同音異義語、異字同訓をダジャレ、謎かけであそぶ。』につづく『ゆかいな日本語――逆さことば、しりとり、あたまとりをたのしむ。』です。
「逆さことば」は「回文(上から読んでも、下から読んでも意味が通じることば。廻文:めぐらしぶみ、とも)」のことですが、漢字かな交じり文(同音異義語、同訓異字、ひらがな、カタカナ)で成り立っている日本語ならでは、さまざまな「組み合わせの妙」をたのしむことができます。
英語にも、「Nurses run!(看護婦さんたちが走る!)」という回文があると感心していたら、コラムの中で紹介した、作家・阿刀田高さんの「回文もまた日本語の特質と大きく関わっている。日本語はかな文字で綴ることができて、しかもそのかな文字は母音と子音に一つ一つ対応している。これが回文を成立させる重要なポイントである。」という解説を読んで、日本語の「寄ると押し上げ 足を取るよ。(よるとおしあげ あしをとるよ)」→「よるとを(お)しあげ あしお(を)とるよ」なら、回文になりますが、「Nurses run→Nur Sesrun」では単なるアルファベット(部品)の並べ替えで、逆さまに読んでも、意味をもつことば(word)にはならないことに気づかされました。
また、幼いころに友だちと遊んだ、「しりとり(つくえ→えくぼ→ぼうし)」「あたまとり(かえる→めだか→すずめ)」「意味とり(さとう→は白い・白いは→うさぎ→は跳ねる・跳ねるは→かえる)」などの記憶が、つい昨日のことのように思い出されます。
詳細☞ ダウンロード - 179.pdf
お時間のあるときにお読みください。
ところで、本コラムの連載終了まであと2回となりました。
3月12日(火)にアップする№180では、「ためになる日本語――江戸・大阪・京都〈いろは歌留多〉のことわざ。」(仮題)をとり上げます。私は戦後(1946年)生まれですが、正月の遊びといえば、凧揚げ、独楽回し、そしてカルタ取り(犬棒カルタ)でした。平成・令和生まれの子どもたち――パソコンやスマホで遊ぶゲーム世代では、正月のカルタ取りも「アンパンマン」「ぐりとぐら」カルタになっているようです。
№180では、『ことわざで遊ぶいろはかるた』(時田昌瑞著、世界文化社、2007年)などを参考にしながら、江戸時代に始まったといわれる「いろはかるた」の読み札(ことわざ)を題材にとり上げて、日本的ライフスタイルの伝承について考えてみたいと思います。
日本の「ことわざ」には、「犬棒カルタ」にある「あばたもえくぼ⇔坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」「蒔かぬ種は生えぬ⇔果報は寝て待て」など、正反対の意味をもつ(両義性)ことばがあって、ものごとの多面的にとらえるという「生活の知恵」が満載されています。
次回のコラム№180でとり上げるトピックも、楽しみにお待ちください。
☆原山建郎☆
(健康ジャーナリスト、日本東方医学会学術委員、日本文藝家協会会員、武蔵野大学仏教文化研究所客員研究員、文教大学オープン・ユニバーシティ講師)
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