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【健康ジャーナリスト 原山建郎の連載コラム】「つたえること・つたわるもの」N0_192 「平凡な日常」を切り捨てずに、「深く大切に生きる」ということ。

今年の初荷、連載コラム№192をお届けします。
前回に引き続いて、三浦綾子さんのことを書きました。

 

今回も前回と同じように、2025年度に開講する文教大学オープン・ユニバーシティ講座資料を作成するために、1990年代後半、三浦綾子さんから送っていただいたご著書を、改めて読み直した。
最初の一冊は、『忘れ得ぬ言葉――私の赤い手帳から』(三浦綾子著、小学館、1987年→2000年小学館文庫)である。かつて主婦の友社『わたしの健康』編集長だったころの、私の名前が出てくる。(※引用文中の太字は原山。以下同じ)

去年(一九八五年)の五月、体調を崩した時、私はいろいろな人におせわになった。二十日間、大阪で粉ミルク断食療法を受けることになった私を、強力にバックアップしてくださった主婦の友社「わたしの健康」誌編集長の原山建郎氏も、その一人である。(中略)大阪に滞在する私を、氏は早速見舞いに来てくださった。その時、何かと雑談したのだが、雑談の中で彼はこう言われた。
「人間には、決して他の人に代ってもらえないことがあります。例えば呼吸すること、食べること、動くこと、そして考えることなどです。これは自分自身が負うべき責任です」
なるほどと私は思った。自分がいかに面倒臭いからといって、呼吸することを人に代ってもらうわけにはいかない。食欲が進まぬからといって、他の人に食べてもらって命を維持するわけにはいかない。運動不足を解消するための散歩や体操を、代ってもらってすますわけにはいかない。考えることも、また同様のはずである。

 

全文は☞ 192.pdf

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