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2025年2月

【健康ジャーナリスト 原山建郎の連載コラム】「つたえること・つたわるもの」№193 マスコミ人が失った「感動する魂」、〈エディターシップ〉をとり戻せ。

先月27日、フジテレビの「中居正広トラブル」を巡って10時間超に及んだ記者会見では、このトラブルを2023年6月に把握しながら隠蔽が疑われる港浩一社長(同日辞任)をはじめ、同社経営陣の責任を問う声が上がりました。
私はしかし、「中居正広トラブル」問題の本質は、単なる経営責任の追及とは別のところにある――それは放送・新聞・出版メディアで働く「マスコミ人」に求められる、最も重要な〈エディタ―シップ(編集者魂)〉の欠如にあるのではないかと考えました。
すると、かつて私が文教大学情報学部の非常勤講師だったころ、講師控室でよくお目にかかった田淵俊彦さん(現・桜美林大学芸術文化学群ビジュアル・アーツ専修教授)が、2月2日アップのPRESIDENT Onlineに寄稿した『フジテレビと共倒れ…「スポンサー離れよりずっと深刻」いまテレビの現場で起きている「負のスパイラル」』――「ヒト」を大切にしない会社に、いい「モノ」は作れない――が目にとまりました。
田淵さんは、アメリカの経営学者、ジェイ・B・バーニー氏が経営資源として捉えた「ヒト・モノ・カネ・情報」論を例に引いて――★「ヒト」があるからこそ「モノ」を生み出し「カネ」を稼ぐことができる、★「ヒト」を大切にしないで良い「モノ(=番組)」を作ることはできない。★それは私のテレビ局時代の哲学とも言えるもので、いまでも大学の授業で学生たちに伝えていることだ。――と書いています。放送メディア出身の田淵さんがいう「モノ(=番組)とは、出版メディア出身の私にとっては「モノ(雑誌・書籍)」であり、どちらも「製作(Manufacture:製品の生産)」の仕事ではなく、「制作(Product・Create:(自分の技術・スキルを用いて、さまざまなアイディアをかたちに表現する))の範疇に属する仕事なのです。
そこで、今回のコラムでは、私がかつて龍谷大学文学部(2010年)の集中講義で用いた資料「エディタ―シップを考える」から、★見城徹(幻冬舎社長)語録、★石川武美(主婦の友社創業社長)『記者の道』、★小学館2008年度新卒採用応募要項「受験者への100の挑戦」を紹介しながら、「感動する魂(Spirits)」について考えてみました。
今回のコラムの末尾を、「真実を書いているか」「情熱で書いているか」「材料豊富で書いているか」「祈りの心で書いているか」と問う、石川武美の〈エディタ―シップ〉、清新な「感動する魂」が、いまも「生涯一記者」をめざす、この私に向かって語りかけてくる。――と結びました。フジテレビ問題は他人ごとではありません、私自身のことでもあるのです。

詳細☞ ダウンロード - 193.pdf

お時間のあるときにお読みください。
☆原山建郎☆
出版ジャーナリスト、健康ジャーナリスト、日本東方医学会学術委員、日本文藝家協会会員、武蔵野大学仏教文化研究所客員研究員、文教大学オープン・ユニバーシティ講師、元武蔵野大学・玉川大学・龍谷大学・文教大学非常勤講師

『生きづらさ』を乗り越える ー 今、必要だから  非言語的コミュニケーション及び非指示的技法の学びは、職種云々に関係なく、それぞれに備わっている力を引き出し、「お互い様」の精神と共に個々人を自己実現へ導く一つの大切な手段になるはずです。

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全国各地に、様々な形で相談室が拡がっております。一方で、離職者や不登校が増え、閉じこもりがちな人も増え続けているとのニュースに触れることが多くなり、自殺者の8割以上が自殺前に行政の窓口を訪れていたという調査結果も見過ごせない事実です。また、介護施設での高齢者の虐待も後を絶ちません。

思いを語り、本音を伝えられるようになるための非言語的コミュニケーション及び非指示的技法の学びは、職種云々に関係なく、それぞれに備わっている力を引き出し、「お互い様」の精神と共に個々人を自己実現へ導く一つの大切な手段になるのではないか、そんな思いで企画しました。

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