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「看護の宅配」って? その5

意気揚々と旗揚げしたまではよかったのですが、40万円かけたチラシの効果も虚しく 、仕事の依頼は…。目減りする資本金、次第に会社内の雰囲気もギクシャクしてきました。「もう、こうなったら開業ナース育成研修へ参加して、教えを乞うしかない!」と決意し応募しました。(もしかして、勝手に開業した私の事を拒絶されるかも…)という不安が胸をよぎりましたが「村松代表が是非おいでなさい、とのことです」との返事に、開業ナース育成研修へ参加出来ることになりました。

研修初日に村松先生と直にお目にかかった時の感動は忘れられません。慈愛のこもった温かい眼差しで、泣きながら話す私に一つ一つ頷きながら耳を傾けてくださいました。そして「これから、一生お付き合いしましょうね」とのお言葉をかけてくださいました。
実り多い四ヶ月の研修を終えた時、本当の「開業ナース」として、新しい自分に生まれ変わったように感じました。それからの看護の宅配は……

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コメント

はじめまして 静岡県沼津市在住 殿岡です

臨床経験20年以上を生かし、開業ナース目指したい

し、もっと良い看護をめざし医師に頼らず

自立した看護職の向上をめざしたい!のです。

ぜひ、仲間にしてください。

なにから始めたらよいのか。おしえてください。

よろしくお願いいたします。

投稿: 殿岡 有子 | 2008年9月25日 (木) 21時07分

jilly さん、コメントありがとうございます。そのご家族の気持ちが痛いほど、わたしにも良く分かります。家族共倒れする前に・・・何かが壊れてしまう前に・・・在宅の体制を固めていきたいと願っています。わたしも、家族へいろんな想いがあって、「どんなに医療行為があってもどんなに重症でも家族の休息をとれれば在宅生活は充実すると私もかたく信じています。」という言葉が切なく温かくひびきました・・・ありがとうございます。

ゆき

投稿: ゆき | 2008年9月22日 (月) 22時50分

ゆきさん、こんにちは。私は新宿にある日本在宅看護システムで看護師をしています。ゆきさんの必死なメールから熱い思いが伝わってきました。ご自分のことだけでなく家族のことも、現在だけでなく未来のことも考えると今の制度だけでは本当に問題が多いですよね。実は私の受け持ちの患者さんも進行性筋ジストロフィーの31歳男性でNIPPVという鼻マスクの人工呼吸器をつけながら在宅で同じ病気のお兄さんと二人を介護する60台のご両親とともに自宅でずっと生活されています。お父さんが私に言います。「助けてくださいよ、これじゃ家族共倒れだよ。たまにはゆっくり寝て朝に新聞読んでコーヒー飲んで、ただそういう時間がほしいんだよ」と。お母さんが私に言います。「私も大腸がんの手術をして2年、体力がやっぱり落ちているんです。今までと同じようにはいきません。
今の一番の楽しみは寝ることなんです。」それを聞いている本人が声にしなくてもとても切ない表情をします。それを受けて私は何とか長時間滞在看護や長時間外出付き添いという医療保険では対応できない看護を提供しようと契約や形態を相談しながら今必死にやり始めています。今年の5月から月に1回程度ですが、あらかじめ予定を決めて土日の長時間付き添いや音楽会などへの外出付き添いをしています。それを始めてからお母さんが1年半ぶりにおしゃれして友人に会いに行ったり、本人が外出の時も安心すると笑顔を見せてくれています。看護師として本当に嬉しい瞬間です。
定期的な訪問看護の枠の中だけではできないことがある、枠にとらわれずに可能性を広げるためには新しいことに挑戦しようとする勇気が必要なんだとその方に教えてもらっています。どんなに医療行為があってもどんなに重症でも家族の休息をとれれば在宅生活は充実すると私もかたく信じています。ゆきさん、私も応援していますよ!!またぜひ情報交換したいですね。

投稿: jilly | 2008年9月20日 (土) 09時53分

根本さん、みなさん、はじめまして!水戸在住のゆきと言います。わたしも、勝田の西大島のすぐ近くで生まれ育ち、病気を持ちつつ、地元の普通小学校・中学校に通学しました。ブログを拝読し、看護に情熱的なかたがこんな身近にいらっしゃったんだ!と感動し、涙が出る想いです。そういえば、元気でひたちなかに住んでいたころ、電信柱に看護の宅配、と広告を見かけたことを思い出しました。

今、あのころより、ずっと、看護という言葉が身近になりました。わたしは、じょじょに筋力が衰える難病・進行性筋ジストロフィーにより、全身性の障害(1種・1級)があります。約、半年前、肺炎を機に意識不明で緊急入院、気管切開・人口呼吸器導入しました。声が出せなくなり、言語機能障害と呼吸機能障害が加わりました。半年近くの入院を経て、5月末に退院し、自宅療養へ。両親と在宅生活が始まりました。しかし、痰の吸引などの医療的ケアが24時間体制で必要になり、その看護・介護は家族の負担が大きく、看護疲れ等考えると、在宅を続けていくことに課題はたくさんあります。訪問看護ステーションから訪看は受けていますが、厚生労働省の通達で、時間や回数等が限られています。毎日、在宅看護について必死に考えています。ブログを拝見して、根本さんたちとつながることで、何か力を貸していただけないかな、心で交流できないかな、、と思い、電話することができないので、書き込みをしてみました。もしよかったら、メールくださいませんか?

10周年、本当におめでとうございます。わたしも、絵を描きはじめて10年が経ちました。今は在宅生活が苦しく、描くことができませんが、ずっと続けていきたい天職だと信じています。講演会、素敵なものになりますように。またブログを読みにきますね☆

ゆき

投稿: ゆき | 2008年9月19日 (金) 21時46分

件数は少ないものの、ALSの患者さんの訪問の他、大腿骨骨折の方、癌末期の方の看取りなど今でも思い出深いかたたちとの関わりを持たせていただきました。時には、施設に入所中のお母さんを息子さんが温泉に連れていきたい・思い出を残したいと言う依頼もあり、日帰り旅行への付き添いなどもお引き受け致しました。
十年を振り返ると、決して平坦な道程ではなかった。何度「もう、止めてしまおうかな…」と逡巡したことか…。でもその度「開業ナース」の一文が頭に浮かびました。「やるからには、十年は私一人になっても続ける…」そう、十年。私も十年続けよう。続けて行けば、きっとそのさきに何かは見つけられる…。
今は、定期的な訪問看護についてはケースはありません。介護保険が始まるとともに、居宅介護支援事業所の指定を受け、ケアプラン作成をしています。十年続けてきたことで得たもの、この地域に「看護の宅配」という、民間の訪問看護をする会社があるんだって、介護保険でケアプランを作ってもくれるらしいよ、と知っていただけたこと。そして、様々な療養者様・ご家族様との出会い。「看護の宅配」は、これからも歩みはのろくても、じっくり看護について考え前進していきたいと思います。
ありがとうございました。

投稿: 根本美貴 | 2008年6月29日 (日) 19時19分

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