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虹色救急箱 Vol.24

Vol.24 『カラスのはなし -中- 』

さて、『カラスのはなし』の続きです。。。

漆黒な羽毛や雰囲気、はたまたその賢さゆえか・・・日本でも欧米でも、カラスの存在を不吉と捉える人は多いと思います。

ハロウィンやお化け屋敷( a haunted house )等の怖~いグロテスクな装飾の中にも、カラスのはく製(?)を度々目にしますよね。

不吉と言えば、私自身もかなり不吉な場面に遭遇したことがありましたっけ・・・

カラスが窓ガラスに直撃(!)して死んじゃった(!)その瞬間をウィンドウ越しに目撃しました。ええ、ウィンドウ越しというのが何とも不吉ですよね。。。

カラスに攻撃されて流血騒ぎに巻き込まれる方も少なくないそうなので、「不吉!」というイメージが定着してしまった方もかなり多いでしょう。

で・す・が、

実はこのカラス、正式にはワタリガラス(Raven)は、カナダの先住民のアートの中にたびたび登場するヒーロー的存在なのです。

ウィキペディアでも紹介されていますが(※興味のある方は検索してみてください。)、バンクーバーのブリティッシュ・コロンビア大学敷地内にある人類学博物館には、“Raven and the First Mens”(邦題:ワタリガラスと最初の人間)という、先住民の有名彫刻家Bill Reid氏による作品が展示されています。 (北米ツアーに参加された際にご覧になられた方もいらっしゃるのでは?

カナダの先住民(First Nations)にとってワタリガラスは、太陽や星を含む世界を創造した主であり、人間をハマグリの中から誕生させた生き物だとされる、尊く愛すべき幸運のシンボルなのです。

う~ん、世界を創造したのがワタリガラスだとされている点、ハマグリの中から人が誕生したとされている点、何とも不思議で意外です~。

そういえば私も、それを知った頃からでしょうか・・・カラスの羽根を見付けた日には、必ず何かいいことがあるんですよね~。何とも不思議で意外ですよっ。(いつの間にやらラッキーモチーフになっていました。

ところでこのワタリガラスですが、オオガラスとも呼ばれており体長が一メートル程もあるそうです。 ということは・・・バンクーバーのカラスvs.東京のカラスであれば、東京のカラスの方がワタリガラスに近い大きさですね。(私が見る限り)

幸運のシンボルに近くて(?)ちょっと嬉しい~♪

次回、『カラスのはなし -下-』は、来週末にアップの予定です。

お楽しみに~。

      by天川りを

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コメント

今回の「カラスシリーズ」も,楽しいです〜。 カラスは…ちょっとコワイ…ですぅ。 あの性格が悪そうな目・ふてぶてしい態度,何かに似てる…と思ってましたが,いたーっ!!地方(私の住むエリア)のタクシーの運転手さん! 黒い車体で,目つき・態度がふてぶてしく,とても客商売向きでないかた。以来,私はこう言うひとを「カラス」と呼んでます。運転していて,そういうタクシーを見かけると(どけっ!いじわるカラスっ)と,ちっこい目で威嚇したりして…(ただしあまり効力はありません,トホホ) 先日,テレビで羽に白い模様が入ったカラスが飛んでいる写真を見ました。黒一色より,オッシャレ〜と思いましたが,他のカラスの仲間には入れない(入れてもらえない?)らしく,一羽で飛んでました。カラスは「自分とちょっと違う」と思うと,排除してしまう。う〜ん,人間はこれからもお互い理解し共存していけますように!

投稿: 根本美貴 | 2009年11月29日 (日) 10時53分

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