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“サクランボ”と書いた箱が届いていました。ご依頼主は山形のAさん。Ａさんとは、３０年前私が勤めていた病院でお会いした方のお父様でした。まだ若かった当時の私のことを覚えていて下さったなんて、感動です。箱を開けると、つややかな大粒のサクランボがぎっしりと隙間なく並んでいました。４年前旅立った父が毎年この時期になると送ってくれたものです。思わず電話をさせていただきました。「あれから３０年経ちました。・・・家内も居りますから変わりますね」と。何とも懐かしく、感謝いっぱい。１粒１粒、いろいろな味がするに違いないサクランボを見ると、あの時・あの頃のことが蘇ってくるのです。