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コラム「医師として、武士として」          安藤 武士 Andou takeshi

1941年、新潟県生まれ。1967年、新潟大学医学部卒業後、医師登録と同時に外科研修を開始。72年、呼吸器・心臓血管外科を専攻後、80年より、心臓血管外科部長として日本赤十字社医療センターに勤務。2001年より職域診療所所長、2010年より佐野市民病院健康管理センター所長として活躍中。労働衛生コンサルタント・スポーツドクター(日体協)・健康スポーツドクター(日医)・認定産業医(日医)の資格を持ち、これらの5つの顔を絶妙な味で使いわける医学博士である。身体の大きさと、豪快な笑い・笑顔には、その人柄と存在感をより強くアピールする何ものかが潜んでいる。やはり'武士'にして"武士"ここにあり。

 Vol.38 これからの健康管理  2010.11.18 

先日、「プレ70歳の集まり」という会から、残る人生をどのようにしたら健康に送れるかという主旨で健康に関する話をせよとの依頼があった。内容を記す。

 平成21年の平均寿命は、女性86、44歳、男性79、59歳と言われております。平均寿命は0歳児の平均余命と定義されますが、「余命」はこれからあと何年、生存できるかという意味です。では、70歳の平均余命はどうでしょうか。女性は19.25年、男性1は14.80年となっています。つまり、女性は89.25歳、男性は84.80歳までご活躍できることになっております。あと15年たちますと、今日ご出席の方々も女性だけになってしまいます。ちなみに、日本人の100歳以上の方は4万399人で、女性は3万5147人(87%)、男性5252人(13%)となっており、圧倒的に女性優位になっております。

 平成21年の日本の人口は、1億2751人ですが死亡総数は114万人、3死因はがん35万人(30.5%)、心臓病:心筋梗塞18万人(15.7%)、脳卒中13万人(11.1%)と発表されております。死亡原因を年代別にみますと、55歳から85歳まではがん、心臓病(心筋梗塞)、脳卒中が3大死因で、85歳以上になりますと1位がん、第2位心臓病、第3位が肺炎になっております。肺炎は何かの健康障害の併発症と考えますと、生命・健康を脅かす病気は「遺伝子の障害」により発症する「がん」と「動脈硬化」による「心臓病・脳卒中」に要約されます。

「がん」の発生原因は、食事35%、 たばこ30%、ウイルス14%と言われておりますので、現在のところ有効な予防対策は確立されておりません。従って、「がん」は早期に発見し早期に治療することが最も有効です。

「動脈硬化」は高血圧、高脂血症、糖尿病、高尿酸血症などが原因ですが、ご存知のようにこれらは「生活習慣病」といわれております。生活習慣病は、健康にとって好ましくない食生活・嗜好、運動不足、ストレスに満ちた生活環境などの生活習慣が長年続いたことが原因で起こる病気のことです。従って、「プレ70歳、これからの健康管理」は、死因の60%を占めるこれらの病気に罹らない対策が必要です。

「がん」は早期発見・治療が年齢に係わらず基本となります。死因の27%を占める「生活習慣病」の予防は、生活を是正しなさいということになりますが、「プレ70歳」ともなりますと、もう後戻りできない健康状態で既に治療を受けている方も多いと思います。また、69年間続いてた生活習慣をいまさら正せと言っても無理という方も居られることと思います。

以上を踏まえて、「プレ70歳、これからの健康管理」の結論を申し上げます。1)現在、何らかの病気で治療を受けている方は、かかりつけ医の指示に従ってください。2)年一回は、健康診断を受け健康診断の結果通知で指摘されたことに確実に実行することです。もう一つ重要なことがあります。・・・この後は、2010.11.20に掲載予定です。

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