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事故に遭わなければ一時代を築いたに違いない今は亡き、オートレーサー須之内哲也の連載コラム 

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vol.34. 2011-2-22

初美が歩けなくて車椅子で私も車椅子で押す事が出来ないので初美の妹を朝10時までにホテルに迎えにきてくれるように頼んでいたので安心して帰りの仕度しながら待っていると10時前には来てくれた。初美の車椅子を押してもらいながら3人で朝食のバイキングに行くと、初美と私と車椅子2台で席に着くと初美は車椅子から立ち上がり私の料理を歩いて取ってきてくれて自分が歩くのもやっとなのに私に食べさせようと自分で食べさせる物を探して運んできてくれた、今までもそうだが私に食べさせる事は自分でしないと気がすまないのだろうと私は思っていたけどここまで自分が動けないのにしてくれる姿を見て涙が出る思いと初美ありがとうと心の中で思いそして死なないでくれと思っていた。

私は朝はいつも食べないほうなのでそんなに食べたくもなかったが初美が運んできてくれた料理は食べないといけないと思い全部食べて食事が終わると3人でタバコをすいながら笑顔で昨日のことを妹に初美がはなしていた。

ホテルから帰るのに玄関まで私は車を回して初美とKさんを乗せて家に帰ると10分ぐらいで着いてマンションの玄関前で初美とKさんを下ろして車を車庫に入れて部屋に帰ってくると初美はふとんの中にいたけれどマンションの玄関から部屋まで自分で歩けなくなっていたことにショックだったらしく昨日行く時は玄関まで歩けたのに1日で歩けなくなったことでショックだったようで元気もなく悲しそうな眼をして私をじっと見つめていた

私もなにも言えずにただ二人で黙っていた。

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今日は寒川神社に私が一人でお参りに行く日で初美が一人にならないように長男と初美の妹が来てくれているので、初美に行って来るよと言うと「一時間ぐらいで帰ってこられる」と私に聞くのでいつも二人で行って早くても三時間はかかっているのを一時間では帰ってこられないよと言うと、出来るだけ早く帰って来てよと言って私が居ないと初美は不安な気持ちなのだろうとわかっていた。私も出来るだけ早く帰って来るからと長男と初美の妹に頼んであせる気持ちを押さえながら出かけた。東名高速を走っていても初美のことが気がかりだったが神様にお願いするよりもう仕方ない気持ちで、いつも初美とお払いを受けてる時は神社の太鼓の音が鳴るたびに初美のガンが消えていきますようにと心の中でお願いしていた。家に帰って来ると初美も安心したようだった。

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