八十乙女のつぶやき 国分 アイ Kokubun Ai Vol.17
恩師・国分アイ先生は、2004年4月14日 昇天されましたが、福島県出身の先生のお心を思い起こし、継続して掲載させていただいております。>>>>>バックナンバー (尚、2012年7月になって国分先生から頂戴していたお葉書の一言を見落としていたことが判明。ここに書き添えます。「頭書のところに 福島県本宮町生まれ 福島県立安積高女卒 と入れて下さるとわが思いがふるさとの方達に届きそうな気がいたします」)
Vol.17 わが家のお客様 その1
かつては、人集めが大好きだった。好きな料理を作り、友を招く。多くは日赤時代の同級生の方々である。多いときは13名を数えたこともあった。当時は元気で、心弾ませ、朝から大張り切りで準備したものである。
献立で人気があったのが桜ごはんだ。瓶詰めの桜の花の塩漬けを前夜のうちに塩出しをし、お米に餅米を少し混ぜたものと一緒にして、炊飯器で炊ける限りの量を仕込んでおく。桜の花びらは、薄い桜色をしていて、ほのかに香りもある。朝になると桜の香りを塩味の利いたお米の準備ができている。頃合をみて炊飯器のスイッチを入れる。炊き上がる直前に、さらに桜の塩漬けを加える。炊き上がったら、器に盛ってふきのとうとけしの実をあしらって完成だ。ふきのとうは、緑の色が消えないように重曹を入れて茹で、冷凍しておいたものだ。
次は、アボガドのサラダ。アボガドを2つの割り、種だけを取り出す。きゅうりとりんごを1センチ角に切ってカッテ-ジチーズで和え、種のあった窪みに盛りつける。アボガドの切り口にはレモンの薄切りを飾り、色取りに瓶詰めのウニを乗せる。見た目もなかなかよく、口当たりもよい。当時、アボガドは食べ頃のものを用意するのが大変だった。固すぎて身がガリガリしていたり、熟れすぎて薄黒くなっていたりするものは使えない。最近は食べ頃のラベルが貼ってあって、これは良いと思った。アボガドは南の国の果実だが、くせがないので、みなさん喜んで召し上がってくださった。夏はこれにビールがついた。
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