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コラム「医師として、武士として」  Vol.48 看護・介護:その2  安藤 武士 Andou takeshi

Vol.48 2014.8.28  「看護」と「介護」:その2

今日の「健康ワールド」は実に複雑になってきている。人を、「健康な人」と「不健康な人(病人)」の2群に分ける。「健康」の定義はWHOの定義があるが、安直にいうと「気を遣わず飛んだり跳ねたり好きな事を好きなだけできる人、自分で健康と思っている人」を「健康な人」、「病人」は「健康が回復するまで他人の支援が必要で、何らかの医療、介護を必要とする人を指す」と定義する。

「病人」を救済する仕組みが、「国家財政」という観点から始終変る。 医療機関(病院)の外来治療で健康が回復する人は外来診療、入院治療が必要な人は入院となる。入院施設は医療法上、一般病床、療養病床、精神病床、結核病床、感染病床の5区分に分けられており、入院治療が必要な人は「一般病床(高度急性期、一般急性期、亜急性期)病床」、回復し病状が安定してくると「療養病床」、或は、病状が固定しリハビリや介護を中心としたケアを必要とする人たちを対象とした「各種・介護施設」で治療・介護を受け、更に、身体機能・病状が回復・安定すると「在宅医療」「在宅・訪問看護」となる。無論、病院から直接、自宅に戻る人もいる。

現在の日本の「健康ワールド」は、医療費削減を図るため「一般病床」を急性期に限定使用することによって大幅に病床数を減らす方向になっている。減床により入院治療を受けられなくなった人は、「各種・介護施設サービス」或いは「在宅」での医療・看護・介護サービスが拡大しつつある世界に変貌してきている。

従って、現在、約80%病院で行なわれている「看取り」も、「各種・介護施設」か「在宅」で行われることが多くなる。現場の医師、保健師、看護師、介護士は、その仕組みの変わりようにそれほど気を使っていないようであるが、医療・介護サービスを受ける者、経営者は国の施策に振り回されている(その3に続く)。

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