コラム「医師として、武士として」 Vol.67しらうお:その1 安藤 武士 Andou takeshi
1941年、新潟県生まれ。1967年、新潟大学医学部卒業後、医師登録と同時に外科研修を開始。72年、呼吸器・心臓血管外科を専攻後、80年より、心臓血管外科部長として日本赤十字社医療センターに勤務。87年より職域病院部長、2001年より職域診療所所長、2010年より佐野市民病院健康管理センター所長、そして 現在は、医療法人社団東華会・介護老人保健施設たかつ施設長として活躍。労働衛生コンサルタント・スポーツドクター(日体協)・健康スポーツドクター(日医)・認定産業医(日医)の資格を持ち、これらの5つの顔を絶妙な味で使いわける医学博士である。身体の大きさと、豪快な笑い・笑顔には、その人柄と存在感をより強くアピールする何ものかが潜んでいる。やはり'武士'にして"武士"ここにあり。
「しろうお(素魚)」、「しらうお(白魚)」、旬(早春)の子魚である。いずれも美味とされている。よく似ている。寿司職人に尋ねてもなにかしら説明するが自信をもった回答でないことがわかる。他に「しらす(白子)」という小魚がある。調べてみた。
「しろうお(素魚)」はスズキ目ハゼ科シロウオ属、 「しらうお(白魚)」はサケ目シラウオ科シラウオ属に属する魚である。「魚類分類」では「しらうお」の「位」がワンランク上のようである。また、「しらおう」のほうが大きい。「しらす」は、カタクチイワシ・マイワシ・イカナゴ・ウナギ・アユの稚魚を指す。生きていると透明であるが、死ぬと白く濁る。
過年、数人の友人と小料理屋で会食したときの話である。小生が一番のりであった。座敷に案内されると、中央のテーブルにガラスの小鉢が置いてあった。その中を忙しく動き回っている5,6センチほどの透明な小魚10数匹が目に入った。テーブルに手をつくだけの振動で、小魚は、気が狂ったように泳ぎ回り、鉢のガラスに頭をぶつけ、また、泳ぎまわり、来たるべき事態を察知しているようである。体の側腹面に黒点が一列なのが「しろうお(素魚)」、二列が「しらうお(白魚)」と資料に記してある。黒点があったことは記憶しているが、どちらかは記憶にない。大きさから言って、「しろうお」と思っている(続く)。
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