« コラム「医師として、武士として」  Vol.70親 族:争いの遺伝子   安藤 武士 Andou takeshi | トップページ | コラム「医師として、武士として」  Vol.72親 族:争いの遺伝子   安藤 武士 Andou takeshi »

コラム「医師として、武士として」  Vol.71親 族:争いの遺伝子   安藤 武士 Andou takeshi

Vol.71 2015.8.25親 戚:争いの遺伝子(2) 

前号で、「お寺の過去帳」で自分のルーツを知ることが出来るが、現代では遺伝子解析で「親族」のことは無論、「全人類の血のつながり」を知ることができるようになったことを記した。

 

以下は、長い歴史を経て得られた考古学的知見から、現代科学の遺伝子情報で確認された事実を、関係書を参考に人類の歴史を簡潔に記す。無味乾燥な言葉の羅列であるが、文章に起承転結を付けねばならず、お付き合いいただきたい。

500万年前、チンパンジーと別れ「人類」のルーツである「ヒト亜族」に属する「猿人」から、時を経て「現世人類:新人」と言われるホモ・サピエンスが誕生した。我々である。

「ヒト亜族」は、アルディピテクス属、アウストラロピテクス属などを初めとする数種の「猿人」からなるが、我々は、「アウストラロピテクス属」から進化した「ホモ属」に属し、「ホモ属」から「原人」と呼ばれる数種の「人種」が誕生した。40万年から25万年前、ホモ・ハイデルベルゲンシスという「原人」から「新人」と呼ばれる、我々、ホモ・サピエンスが誕生したのである。従って、ホモ・ハイデルベルゲンシスは我々の親筋にあたる。

我々の祖先であるアウストラロピテクス属を「幹」とする「人類の系統樹」を見ると、環境に適した「枝葉」はすくすくと育ち、ある「枝葉」からまた新らたな「枝葉」が伸びているが、成長せず枯れた「枝葉」が多くみられる。人種間、身内同志の「争い」や「遺伝的要因」で枯れてしまったのである。絶滅したのである。

「人類の系統樹」を見ると500万年で20数種の「人種」が生存していたことが分かる。現在、我々、ホモ・サピエンスが最上位にいる。180万~25万年生存していた原人ホモ・エレクトスは、我々の大叔父・大叔母に当たり、アフリカを脱出し北アフリカ、欧州、中央アジア、東アジアに生息した。約70万~60万年前に誕生した旧人ネアンデルタール人は兄弟・姉妹にあたり、アフリカを脱出し中東、地中海沿いの南欧を縄張りとした。

ホモ・エレクトスは中東地区で20万年前、他の地区では7万年前に絶滅した。ネアンデルタール人も28千年前にホモ・サピエンスと争い絶滅した。結局、最後に残った「ヒト」が、我々、新人ホモ・サピエンスである。我々は、親族である大叔父・大叔母、兄弟姉妹との生存競争に勝ったが、地球の孤児になってしまったのである。環境の変化に適応する能力に優れ、知能が他の親族より長けており、「戦」上手であったからと言われている。

良く知られている「ジャワ原人」は、ホモ・エレクトスに属し、180万~170万年前にインドネシアのジャワ島に生息していた。「北京原人」もホモ・エレクトスに属し78万~68万年前、存在したと言われる。同族という事になる(続く)。

|

« コラム「医師として、武士として」  Vol.70親 族:争いの遺伝子   安藤 武士 Andou takeshi | トップページ | コラム「医師として、武士として」  Vol.72親 族:争いの遺伝子   安藤 武士 Andou takeshi »

コラム 安藤 武士」カテゴリの記事