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コラム「医師として、武士として」  Vol.74ノーベル賞:知的財産 安藤 武士 Andou takeshi

1941年、新潟県生まれ。1967年、新潟大学医学部卒業後、医師登録と同時に外科研修を開始。72年、呼吸器・心臓血管外科を専攻後、80年より、心臓血管外科部長として日本赤十字社医療センターに勤務。87年より職域病院部長、2001年より職域診療所所長、2010年より佐野市民病院健康管理センター所長、そして 現在は、医療法人社団東華会・介護老人保健施設たかつ施設長として活躍。労働衛生コンサルタント・スポーツドクター(日体協)・健康スポーツドクター(日医)・認定産業医(日医)の資格を持ち、これらの5つの顔を絶妙な味で使いわける医学博士である。身体の大きさと、豪快な笑い・笑顔には、その人柄と存在感をより強くアピールする何ものかが潜んでいる。やはり'武士'にして"武士"ここにあり。

医師として、武士として  日夜、予防医学の重要性を説いている医師でありながら、思うことはこんなこと。
【私は「野たれ・・」する事になっておりますので温かい看護を受ける事ができないようです】
ナースに宛てたこの一節には、看護への期待がこもっておりました。

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Vol.74 2015.9.13ノーベル賞:知的財産

「ノーベル賞」をご存じない人はいないと思う。19世にダイナマイトの発明で、財をなしたアルフレッド・ノーベル(1883年10月21日~1893年12月10日)の遺言で、物理学・化学・医学生理学・文学・平和(・経済)の分野で著名な功績を遺した人に、毎年、送られる世界的な賞である。命日の12月10日に授賞式があるが、10月を過ぎると受賞者の発表があるのでこの時期になると落ち着かない人もいるようである。

遺言に、「私の希望は、賞を授与するにあたって候補者の国籍は考慮せず最もふさわしい人物が賞を受け取るものとする事である。」という言葉があり、ノーベル財団は受賞者の国籍別の発表はしていない。しかし、矢張り気になるのは国別(国籍別)受賞者数である。

ノーベル賞が設立された1901年から2014年までに862人、22組織に賞が授与されている。ダントツはアメリカで400(30)人、No.2はイギリス113(22)人、No.3はドイツ82(11)人である。因みに我が国は20(3)人で、ソ連・ロシヤの20(3)人と肩を並べて7位である。中国は2(2)人である。括弧内の数字は文学賞・平和賞受賞者数である。その業績、殊に物理・化学・医学生理学分野は、独創的な理論により最先端の技術が開発され、結果として国力の増強につながるのである。従って、受賞者数は国の低力を示すと言ってもよいと思っている。 

話は変わる。過年の知的所有権機関の国際会議であったか、世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)であったか定かでないが、アメリカが中国を名指しで知的財産について詐欺呼ばわりしたという報道があった。それに対し、中国(中華人民共和国)は、中国が世界に多大な影響与えた4大発明を忘れたかと言って降壇したという。4大発明とは紙(BC150年午後)印刷(2世紀)、羅針盤(3世紀)、火薬(7世紀)である。その発言を待っていたかのように、インドは、ゼロ(6~7世紀頃)は我々が発見した。イスラーム圏からは、アラビヤ数字(算用数字:インド・アラビヤ数字)はインドで発祥しイスラームの科学者が西方に広めたと発言しアメリカをだまらせたという。我々が発明したからこそ今日の世界があると言っているのである。

その様なことが影響したかとは思わないが、アメリカ合衆国の特許権は、長年、他の国とことなり先発明主義、先に発明した方が特許権を得る制度を採用していたが、2013年から先願制度に移行したのである。

アメリカ合衆国の独立は1776年7月である。まだ、歴史は浅いので先発明制度では中国のことはとやかく言えないことも起きるかもしれない。ノーベル賞は先発見・発明を重んじている。大国の中入りをしつつある国はそれに匹敵した人もいたかもしれないが、ノーベル賞授与は原則として生存者を対象としているので混乱は起きない。 

21世紀に入り、物理学・化学・医学生理学(自然科学)分野に限って受賞者数を見ると、アメリカ76人、イギリス13人、日本13人である。さて、今年は何人の日本人が受賞するのか吉報を待ちたい。(完)

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