コラム 紙屋 克子

vol. 5 今年の研究課題と活動~経過報告

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理論と実践に基づく21世紀の看護の現状・展望・課題を熱く、楽しく、優しく、そして力強く語りかけます。>>>バックナンバー

 

 vol. 5 今年の研究課題と活動~経過報告 

お久しぶりです。

 「紙屋克子の部屋」を6ヶ月間も更新できずにおり申し訳ありませんでした。


 お聞き及びの方もいらっしゃるかもしれませんが、6月に体調を崩し入院治療の後、しばらく札幌で静養しておりました。おかげさまでいまでは近くの北大校内を楽しく散歩できるまでに回復し、10月末には筑波大学で通常業務に復帰できる予定でおります。励ましのメール等をいただきありがとうございました。

 前回お知らせいたしました「今年の研究課題と活動」の(1)について経過報告いたします。

(1)長期の意識障害からメール交換ができる程度に意識が回復しているのにもかかわらず、発声困難・会話によるコミュニケーションがとれない方のための看護プログラムの開発:5月11日~12日 3名の対象者とその家族、看護職、嚥下障害の専門家、栄養士等総勢45名で合宿研修を行いました。

 対象者にはいくつかの共通する問題点があり、これらを克服することによって、発声が可能になるのではないかとの仮説のもと、プログラムを開発し実践したところ、A氏は16年ぶりに「ハイ」と返事ができた、B氏は妻に「おはよう」の挨拶ができた、C氏は上を向いて歩こう」をキーボードの伴奏に合わせて歌えた等全対象者に成果がありました。現在さらに研究を進めているところです。

 写真は温浴によるエクサスサイズ(頭と手は私とPT),PTによる温浴前・後の関節角度測定,黒岩歯科医師による咀しゃく・嚥下筋のストレッチとエクサスサイズ,「上を向いて歩こう」を歌っているC氏,バス3台に分かれて帰路へ(最後のグループ)です。

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 このプログラム開発のヒントになった発声に関する多数の論文の著者である京都大学の霊長類研究学者正高先生を、11月26日(火)筑波大学における「脳と心のアメニティー」の特別プロジェクトのシンポジストとしてお迎えする企画が進んでいます。正高先生には(同日の午前)特別講演の依頼をしていますので決まりましたらお知らせいたします。 

2002-10-26

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vol. 4 今年の研究計画

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vol. 4 今年の研究計画 

-今年の研究計画-

 でもそのまえに私の看護活動や研究に関心を寄せてくださるみなさんのメールに励まされています。ありがとうございます。

 2月から3月のできごと。

 2002年2月16日(土)、つくば市の国際会議場で茨城県看護研究連絡協議会主催による「生活支援技術研修会」がありました。この研修会は生活支援技術の向上をはかり、茨城県から「寝たきり患者等」ゼロを目指すこと、技術を通して地域医療の交流、連帯をはかることを目的に茨城県下、17施設から看護職者70名(主任、婦長クラス)が参加し、理論学習と技術演習を中心に交流しました。

 3月1日、兵庫県加古川看護専門学校に伺いましたおり、私のナーシングバイオメカニクスに基づく生活支援技術自主学習グループ存在を知りました。丸岡先生の説明では大阪、兵庫、高知、愛媛、福岡から6名の看護教員が学生や看護職への技術伝達の指導案・指導方法・媒体の検討と、実施の評価を行いより効果的な指導ができるよう年4回程度、休日を利用して研鑽しているそうです。じつは関東ブロックにも同じような看護教員の自主学習グループが活発に活動しています。
いま、東京をはじめ全国で看護部長を筆頭に婦長クラスや主任クラスまでがいっせいに「ナーシングバイオメカニクスに基づく生活支援技術」を院内に普及させようとする施設が出てきていることも本当にうれしい限りです。他にも同様趣旨の研究グループがありましたらご一報下さい。相互に交流いたしませんか?


さて、今年の研究課題と活動は;

(1)長期の意識障害からメール交換ができる程度に快復しているにもかかわらず、発声困難・会話によるコミュニケーションがとれない方のための看護プログラムの開発(5月11~12日 4名の対象者とその家族、看護職、嚥下障害の専門家、栄養士等30余名の合宿研修が準備されています)
(2)がん患者さんの倦怠感を軽減・解除する看護支援方法に対する生理学的実験評価

(3)意識障害の患者さんのための家族介護教室の開催

(4)看護リハビリ
 ケアの提供自体が患者の自立を促進(ブラッシングや衣服着脱における筋力低下防止等)する研究

(5)研究室解放 生理学的実験研究を中心とするセミナー開催

以上

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2002-4-20

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vol. 3 拘縮改善プログラム

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vol. 3 拘縮改善プログラム 

新しい年の初めに皆さんはどのような計画をもたれたでしょうか。

昨年から在宅にいらっしゃる遷延性意識障害の患者さんを訪問して、ご本人と家族の方々の実態を調査しています。
多くの患者さんが強い拘縮と極度の低栄養状態にあり、反省と驚きの連続です。
 
家族の皆さんの希望は「拘縮している身体を楽にしてほしい」とのことでしたので拘縮解除のプログラムを作成し、実践したところ、除脳拘直、除皮質拘直に著効が認められました。

各関節の拘縮改善プログラムも開発中です。

急性期の看護の責任を痛切に感じています。
 
いづれ病棟全体で取り組む用意のある看護チームの皆さんには直接プログラムを解説する機会を考えています。

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2002-2-1

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 vol. 2 お知らせ

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vol. 2 お知らせ 

 全国の皆さんアクセスありがとうございます。


 しばらくご無沙汰しておりましたが、筑波大学に4年制看護学類を立ち上げるための準備、また、2つの国際学会への出席が米国のテロ事件で変更となったりで、身辺整理に追われ失礼いたしました。
 
 いくつかのお問い合わせ等がありましたので、参考になる書籍、講習会、ならびに社会活動について紹介させていただきます。

1.社会活動:ケア付青森ねぶた「じょっぱり隊」2001年の活動は「月刊福祉」 11月号,「おはよう21」 12月号に特集されています。

Nebuta

青森ねぶた・じょっぱり隊

2.生活支援技術セミナー:

 11月23日,24日 大阪会場(中級)
 12月 7日 ~ 8日 東京会場 (初級)
 平成14年1月25日~26日 東京会場 (初級)


3.書籍:

 「こんなに簡単ステキに家庭介護入門」,ナーシングサイエンスアカデミー
 「私たちの看護管理実践」,医学書院
 「紙屋克子 看護のこころと技(課外授業ようこそ先輩)」,
 「新しい体位変換改訂版ビデオ」,(中央法規出版から1月販売予定)制作中です。


4.筑波大学実験室の公開:ご要望の多い看護実験室の公開準備を大学院生を中心に進めております。
  平成14年の春を目標にしておりますが、日程が決まりましたら詳細をお知らせいたします。 

2001-11-12 

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vol. 1 紙屋 克子の部屋  open the door!!

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vol. 1 紙屋 克子の部屋  open the door!! 

全国の看護職のみなさん こんにちは!


毎日暑い日が続いていますが、おげんきですか。


このたび、村松静子さんのお誘いとご厚意で、「e-nurse network」に参加させていただくことになりました。そのうえ、紙屋克子の扉まで開いてくださるなんて感激です。


この扉の向こうには21世紀の看護について、紙屋克子がみなさんにお伝えしたい情報を提供、紹介する予定です。また、各地で繰り広げられているすばらしい看護実践、研究や今後取り組んでゆきたい課題などをみなさんに紹介し、お互いの学びと意見を交換する場にもしていきたいと考えています。


個人や地方という環境の制約で、あるいはデータの少なさや方法の問題から、論文としてまとめきれずにいる看護実践を全国的に集約して、日本の看護職者の成果に結びつけていきたいと思います。個々人でまた有志のチームで、看護のテーマ別全国プロジェクトに参加したいと考えているみなさん、ぜひこの扉をノックしてください。紙屋克子がお待ちしています。


第一回目ということで、かなり大仰なメッセージを発信してみましたが、ものぐさな私には「ホームページ」はとても怖くてなかなか手の出せない領域の課題でしたから、不安にもなっております。


とにかく、私自身がこの扉を開こうと決意した思いは「私の看護ノート」の序文に記してあります。
賛同していただけるみなさん、紙屋克子のこの指と~まれ!

2001-8-13

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