こんな「声」も届いて・・『1本の電話』は大切です。
おじいちゃん、昨晩、家族に見守られて旅立ちました。
お電話してから、鎮静剤を使うことについておじいちゃん本人に意志を確認して、最小限の量から始めることにしました。少し苦痛がとれたところで、家族と親戚14人がベッドサイドを囲み、1人ずつおじいちゃんに最期の挨拶をして手を握り、おじいちゃんもちゃんと返事をしてくれました。それから楽に眠れるように少しずつ鎮静剤を増やし、みんなでおじいちゃんをさすりました。危険な不整脈が頻発し、もうダメかなと正直考えましたが何とそれから2日間おじいちゃんは頑張りました。私と両親でずっと泊まり込み、おじいちゃんに声をかけて大きくマッサージを何度もしました。手を握り返してくれて、時々目を開けて言葉にならない声を出して精一杯の反応を感じることができました。
2日間頑張ったことは主治医から奇跡と言われました。きっとおじいちゃんに私たちの思いが届いたのだと信じています。最期は苦しまず穏やかに眠るように逝きました。病院のナースと一緒におじいちゃんを綺麗にしました。大好きなおじいちゃんの安らかな旅立ちを手伝えたことは、私なりにやりきったという思いがあり、誇らしく思います。
お電話したあの時は私の迷いや不安はピークでした。お電話して心から救われました。お電話して良かった!
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