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2010年12月21日 (火)

メッセンジャーナースのように個々、日本の看護留学生が邦人と現地医療の架け橋となれないか ← (若手ナースからの声)

一般の方の「看取りの実際はどんなものか」という素朴な質問に真摯に答えてらっしゃる一人の看護師の姿に私自身がひどく感動いたしました。医療が複雑になるにしたがって本来、主体になるべき患者さまやご家族が置いてきぼりになってしまっていないか、医療者はその立場に寄り添う姿勢を持てているだろうか。

同時にご紹介された「メッセンジャーナース」の役割を知り、また喜びが大きかったです。

半年のオーストラリア滞在中に実感していたのは、どんなに便利ですばらしい医療システムや制度があってもそれを選び使うことができていなければ意味がありません。在住されている邦人の皆さんのうち特に高齢になってから来られた方は英語が十分にはなせず、医療機関へ行ってもなかなか痛みを訴えたり、治療内容はもちろんですが社会的にも孤立していた現状がありました。特に日本人の特質として他者に自分の疾病、そしてそれに伴う家族など個人の問題を表出することを好まないという部分を強く感じます。

そこでこのメッセンジャーナースのように個々、日本の看護留学生が邦人と現地医療の架け橋となれないか提案した経緯を思い出しました。日本人としての文化的特性を知り、オーストラリアの制度の有効活用を選択するお手伝いができないかと考えたからです。この新たな取り組みがこうして実際に起動されている貴社の先駆者としての姿は大きく私を勇気つけました。

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