「自分の家で死にたい」 在宅看護の素晴らしさも改めて思い起こしました。しかし、ここまでできる訪問看護が一体今どのくらいあるのだろうか?
昨年はいろいろお世話になりました。今年も宜しくお願いいたします。
メッセンジャーナースの勉強もし、少し進歩できた一年だったかな?と昨年を振り返っています。先生の本「自分の家で死にたい」も読ませていただき、在宅看護の素晴らしさも改めて思い起こしました。訪問看護の素晴らしさを思い、しかし、ここまでできる訪問看護が一体今どのくらいあるのだろうか?と考えると、少し不安な気持ちになるのが正直な所です。
私は、病院での看護をしていますが、メッセンジャーナースの勉強をしたせいなのか、良くわかりませんが、患者さんや家族と今までよりも少しかもしれませんが、上手く接することができるようになった気がします。
昨年亡くなった方々の最期が皆素晴らしかった・・・少しは懸け橋のまねごとは出来たかな~と。なくなる1時間前に家族に生前葬だと言って伝えたいこときちんと伝えた方(それまで絶縁状態に近かった家族だったのですが)やなくなる当日痛みが強く、痛み止めが効かず、苦しんでした患者さんに、私も困り果て、患者さんの腰から背中をマッサージしたら、痛みが遠のき、それを見ていた家族が「そんなに押して大丈夫なんですか?」と言われましたが、マッサージをされている時の患者さんの穏やかな表情に、安心し「私もやってみます」と言い、奥さんがマッサージし、辛い夜を過ごしました。奥さんも「不思議ですね。体を触っていると痛みが楽になるんですね。」と言われました。そして、痛みが少し遠のいた時、患者さんのベッドの隣で手を繋ぎながら休まれました。そして、数時間後手を握ったまま奥さんも気付かないうちに旅立っていかれました。
気がつかなかったと奥さんは泣かれましたが、こんなすてきな旅立ちはないと思いました。奥さんもきっと今では、満足されたのではないかと思います。
これからも、患者さんの思いに心を寄せ、そして家族の思いに耳を傾け、何が必要なのか的確に判断し、懸け橋になるべく援助できるナースになりたいと思います。初心者マークのメッセンジャーナースではありますが、病院でも在宅に負けないようにケアが出来るように踏ん張ります。
メッセンジャーナースになって自分の看護を振り返ってみることが多くなりました。まだまだ、未熟ですが、研鑽していきます。
佐渡の市民講座の講師を頼まれ、少し悩みましたが引き受けることにしました。メッセンジャーの先輩にはいろいろなアドバイスいただいたりし、お世話になったし、今後もきっとお世話になるので・・・少しは恩返ししないと・・いけませんから。(笑)
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素敵な看取りに感動です!「懸け橋のまねごと」なんかではありませんよ!! 疎遠だった?ご夫婦を看取りの場面で、見事にそれぞれが悔いのない人生を再スタートする懸け橋ができたと思います。
私も臨床で看護をしていますが、患者・家族それぞれの歴史を歩んでこられた患者さ方へ 「どこまでもその人らしく生きる・自分らしい最後を迎える」 ことを支える日常の看護ケアに尽きることだと思います。
一患者だはなく、それぞれの歴史を持った人をどの様に捉えられるかが課題だと思います。臨床にこのような若い?(笑い)仲間が増えていくことに何か、これから社会に希望の光が見えてくる思いがしました。メッセンジャーナースの精神と看護の実力をこうして拡げていきたいですね! 出会いに感謝!乾杯! 佐渡の市民講座 しっかりとご自分の考えを伝えて下さいね。
投稿: むらなか | 2013年1月 8日 (火) 10時27分