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2016年6月15日 (水)

「父の遺した戦中戦後―近衛文麿主治医・岡西順二郎の日記」の著者、岡西雅子さんから・・・『メッセンジャーナース――看護の本質に迫る』を読んで ⑨いつか必要になった時のために、このぺージに大きな栞を挟んだ

・武田美和さんは、在宅看護研究センターの働きを、Nさんという癌の終末期の患者を通して記している。自分の死に場所に「病院」ではなく、「住み慣れた家」を選んだNさん。在宅看護研究センターが依頼された時間は、毎日十八時~二十一時の三時間。

《出過ぎず引きすぎずの関わりで、残された時間のないNさん本人の思う通りに過ごせるように考えたのです。当社のスタッフには「必要な時に、必要な看護を、必要なだけ」という理念があります。》(P.214)

Nさんの希望は、身体の状況にあわせて刻々と変化していく。最初は、「ひとりになってやりたいことがある」と言って、知り合いへの電話やメールでの連絡、施設に入っている母とに面会、研究者としてやり残した授業の口述筆記を家族に手伝ってもらいながらやり遂げ、三通の遺書も書いた。

つぎの段階でのNさんの希望は、「自分でトイレに行きたい」だった。ベッドのそばに置いたトイレに座っているだけでも、エネルギーをふりしぼり、命を燃やし尽くしているように見えた。そして、しだいに朦朧としていることが多くなっていった。「ごくごく飲みたい。喉が渇いている」と訴えるが、一日にわずかな水しか口に入らなくなった。それでも、時おりユーモアを交えた会話ができた。学生時代のこと、恋愛、仕事、社会に対する自分の考えなどをスタッフに話したという。「大丈夫、大丈夫」と自分に気合を入れて、Nさんは全力を傾けて生き切った。

《まだできることがあるということがNさんを支えていました。》(P.217)

 メッセンジャーナースたちは、家族と話し合いを重ねながら、Nさんの最期のときまで寄り添った。

《メッセンジャーナースは、研鑽セミナーでいかに看護師として医療中心の思考になっていたのかを振り返っているので、医療者寄りではなく患者・家族の立場で看護を提供する視点を持ち合わせています。そのためNさんに関わった八人のメッセンジャーナースは、Nさんの今の状況にあわせ看護を行うことができたと思っています。(略)Nさんの自宅で、Nさんの状況にあわせた看護は、出過ぎず、引きすぎず、状況の変化を把握して、五感を駆使して寄り添うことでした。》(P.219)

 

*これを読んで、私もこのセンターの看護援助を受けたい、と思った。いつ、どのような事態で最期を迎えるのかは知ることはできないが、ひとり暮らしで病気持ちの私も高齢になっている。いつ最期が来てもおかしくはない。この在宅看護研究センターは新宿にあり、《有料訪問看護は、希望があれば可能であるかぎり受けています。東京都下、近県であれば訪問しています》とある。いつか必要になった時のために、このぺージに大きな栞を挟んだ。

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