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2016年6月17日 (金)

「父の遺した戦中戦後―近衛文麿主治医・岡西順二郎の日記」の著者、岡西雅子さんから・・・『メッセンジャーナース――看護の本質に迫る』を読んで ⑪熱心に仕事に向き合っている看護師ほど深く悩むのではないか

◎ 第六章 メッセンジャーナース研鑽セミナーとそこでの学び

・村松静子さんが二〇一〇年にメッセンジャーナース研鑽セミナーを開くに至った経緯とセミナーの内容を記している。

 村松さんがメッセンジャーナース構想を考えていたころ、過去に看護師をめざしたことがある方から手紙が来たという。《メッセンジャーナースであるためには、その絶対条件として、まず「受ける」ことに熟達したヒアリング・ナースでなければならない。》(P.268)

ヒアリング、つまり患者の語ることを「聴く」ことに熟達していなければならない、というのだ。そのためには、看護の知識があるだけでは足りない。相手の趣味や人生観、豊かな教養、見識、学識などの素養や知識が必要になる。そのような専門内外の複合的な知識、経験を持ったうえで、さらに「聴き取る」という技能も必要になる、と書かれていた。

さらに、

《この技能を習得するためにも、やはり専門の養成機関や教育施設、研修、プログラム等が必要となる。そして、こうした聴き取りに必要な専門技能もまた、従来の看護教育や業務の中で得られるようなことの再履修や再教育では不十分である。たとえば警察などにおける尋問の要領のほか、心理カウンセラーや精神科医などが用いる対話療法など、あらゆる状況下で相手の主張、訴えを的確に把握しうる「聴取のプロ」となるための技能の取得ということでなければならないだろう》(P.269)

 

・村松さんは、さらにこう書いている。

《医療の高度化・診療報酬の混沌さにより、現場はますます複雑化していくことが予測されます。看護師の中には、本来の役割が果たせていないと嘆き戸惑う人も増えていくのではないかと思われます。

一方、もっと本来の看護はできないものかと悩んだときに、フッと気づく。身についている観察力・判断力、高度医療の知識は活かせるのではないか、これまで経験した多くの事例を基に対話の研鑚を積むことで、看護力は磨けるのではないか。

 こういう思いを受けて動き出したのがメッセンジャーナースたちです。そうした人たちは口をそろえて言います。「メッセンジャーって、看護の根っこの部分ですよね。私はここが大切だと思うんです」と。》(P.273~274)

 

 村松さんの目は、先を見すえている。このままでは看護師たちは本来あるべき職務を見失ってしまう。熱心に仕事に向き合っている看護師ほど深く悩むのではないか。

 さまざまに考え抜かれた研鑽セミナーの内容が、P.272に紹介されている。セミナーにかける村松さんの並々ならぬ情熱が現われている気がする。この情熱が、周りのものを動かさないわけはない。参加した看護師たちは、今までの経験で身についた技能と感覚が、本来の看護の仕事に生かされていくことに自信と喜びをもって、実践の現場に戻っていったことだろう。 

《メッセンジャーナース認定証を受けたベテランナースたちの表情は実に清々しく、誇り高く映ります。看護は実践なくして語れません。看護は実践なくして評価されないのです。》(P.274)

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