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2016年6月 8日 (水)

「父の遺した戦中戦後―近衛文麿主治医・岡西順二郎の日記」の著者、岡西雅子さんから・・・『メッセンジャーナース――看護の本質に迫る』を読んで ⑥パーキンソン病の父は、意思表示はできたので、了解を得て鼻腔チューブを使うようにした。生き甲斐である原稿書きを続けた

◎ 第二章〈研究報告〉メッセンジャーナースの活動について研究的立場から見えたもの医療者と患者およぶ家族との間の認識のズレは本当にあるのか 

「高齢者の胃瘻増設をめぐる意識調査」からわかったこと     中村享子

 

・《時代の流れにともない高齢者の胃瘻に関するとらえ方は変化してきました。以前は医師の勧めが一番と考えられ、医師の勧めで選択している人が多くいましたが、現在は胃瘻以外の選択肢も呈示されるようになり「胃瘻は選択しません」とはっきり言える患者・家族が増えてきました。医療者側の一方的な誘導での選択ではなく、患者・家族の立場から意向をはっきり言えるようになったことは、かなりの進歩だと考えます。しかし、正しい理解に基づく判断かというと、メディアの情報や噂話に惑わされていたりたりすることも多くあることが分かりました。》(P.67)

 

 * 胃瘻の問題は2008年頃から社会問題として取り上げられるようになり、理由はわからないが、胃瘻はいけない、と思う人が出てきた。反面、鼻腔栄養や中心静脈栄養は良いとされ、これらを行なう患者が増えてきた。新聞やテレビなどのメディアの取り上げ方が影響している、と著者は言う。

 私はパーキンソン病の父を自宅で介護していた。父の嚥下困難が進み、十分に食事が摂れなくなり、パーキンソン病の薬を飲みこむことさえできなくなった。だんだん痩せていく父を見て、気が気ではなかった。神経難病のALSの患者さんの手記を読んで鼻腔栄養のことを知り、これだ、と思った。月一回往診してくださっていた近所の医師に相談したが、鼻腔栄養を自宅で行うなどとんでもない、と取り合ってもらえなかった。

たまたま近所に住む知り合いの医師A先生(T大付属病院勤務)に話したところ、「それはいい考えだ。僕がお手伝いしますよ」と賛成してくださった。私はA先生から、鼻腔チューブの扱い方を習い、ミキサーで流動食を作って注射器で吸い上げてはチューブを通して父の胃の中に注入した。1979年のことだった。経管栄養の是非がマスコミで取り上げられる三十年近く前になる。

 そのころの父は、言語障害があるものの意思表示はできたので、了解を得て踏み切った。試行錯誤の結果、私が鼻腔チューブの入れ方を習得して、十分食事が摂れなかった時だけ鼻腔チューブを使うようにした。栄養失調でやせ細っていた父は、みるみる体力を回復して、生き甲斐である原稿書きを続け、本を出すことができた。

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