日本で初めておきた原発事故、10年過ぎた。それでも、原発避難者のことは理解されていない・・・ずっと心に潜めていた福島のメッセンジャーナースが本を出版『3.11福島の原発事故避難者の語りから 東日本大震災・原発事故は大熊町住民に何をもたらしたのか』
たった今届いたお知らせ! 正に、有言実行❣本年、4月24日、1通のメール。
実は、私は今、原発避難者から聞いてきた体験談を1冊の本にまとめようと原稿を執筆しています(進行中)。メッセンジャーナースのこと少し入れて著者 保健師・メッセンジャーナース 草野つぎ にしたいと思っています。
私の執筆目的ですが、日本で初めておきた原発事故、10年過ぎましたが、意外と原発避難者のことは理解されていない、津波避難者の方がおなじみのような感じで・・・、一時日本中の原子力発電所が稼働を停止しましたが、またあちこちで再稼働しています。原発事故はもう大丈夫なのか?日本中の人に原発避難者の避難生活を理解してもらう、こともメッセンジャーナースとして、やってもいいのかな?とずっと考えてきました。
私は、少しの間看護協会の避難者支援の仕事をしていたこともあり、福島の放射能汚染水の話題だけでなく、原発避難者のことを書きたいと思うのです。避難者、被災者、被害者になった原発避難者に寄り添う、私なりの寄り添い方として1冊の本にまとめること、それも一つなのではないかと考えています。
(福島のメッセンジャーナース:草野つぎ)
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表紙の写真は私の生まれ故郷から一望できる会津磐梯山と猪苗代湖、白鳥がとんでいる景色です。私の誇れる風景でもあります!
この本は、東京電力福島第一原子力発電所の立地町だった大熊町住民の避難生活体験を描いています。震災後4年目頃から7年目頃まで、避難者の方々の交流会や食事会にまぜてもらい語られたこと、個別インタビューで語られたことを、当事者の語りをいれて解釈した内容です。
本の中身は、避難者の困難(辛苦、苦悩)、避難者たちの立ち直りの様相、立ち直りに時間がかかる方々のことなど、「レジリエンス」をベースに書きました。最後に避難初期のころの避難生活や私の避難所の健康支援活動や職場で体験した電話相談のエピソードなどを書いてみました。
東日本大震災・原発事故の複合災害でふくしまの避難者たちの暮らしがどうなったのか、心理社会的影響を理解してほしいと思いました。そして、このような被害が二度と起きないようにしなければならないと思います。(日本中で原子力発電所の再稼働の話がありますよね)
日本中で毎年、さまざまな自然災害(台風、水害、地震、津波、土砂崩れ、火山噴火)があちこちで起きています。いつ、どこで自分も被災者になるかわからない、避難者支援に携わるか分からない現状ですので、その予備知識にしていただける本だと思います。
ぜひ、全国の仲間たちに読んでいただきたいです。
ふくしま 草野つぎ
お問い合わせは、☞ yoridokoro@e-nurse.ne.jp へ
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