【原山達郎の連載コラム】「つたえること・つたわるもの」 №139 また、明日も一緒にご飯食べようね。ね、あおちゃん。
先々週、武蔵野大学校友支援課(同窓会)からのメールが届いた。
そこには「2003年度卒業生のIさんから、最近執筆したエッセイで小さいけれど賞を取り、在学時に土曜日の授業で文章を書くことを教えてくださった原山先生に、ご報告とお礼をかねてご連絡したいとのことでした。特に問題がなければ(原山の)メールアドレスをお伝えしたいのですが」と書かれていた。
ほどなく届いたIさんからのメールには、①武蔵野女子大学のマスコミ就職対策講座の第1期受講生だった。②毎回、書いてきた作文を1人ずつ発表し、それぞれ講評・アドバイスを受けた。③講座終了後に、「文章力はもういいから、(当時書いていた)高校野球観戦記は続けなさい」と助言されたことをよく覚えている。④時が経ち、自分がこれだと思ったものは続けていきなさい、という意味だったのかなぁと、自分なりに解釈をし、昨年、息子(7歳、自閉症)が支援学校に通い始め、時間に少し余裕ができたこともあり、急にまた書くという瞬間を楽しみたくなった……と、卒業後20年あまり、Iさんの「ものがたり」が綴られていた。
詳細は☞ ダウンロード - 139.pdf
遠藤周作さんは「(愛に満ち溢れた)ことばは、患者にとって(たましいの)薬だ」と言われましたが、「おいしいね」における〈夕食のご飯〉もまた、単なる食べ物(food)ではありません。母からあおちゃんへのメッセージ(愛に満ち溢れたことばのfeeding)であるとともに、母の「いただきます」の声に両手を合わせていただきますの合図もまた、あおちゃんから母へのプレゼント(たましいを養うfeedingの薬)だと思ったことでした。こうして、教え子からのプレゼントを連載コラムというメディアを通して、皆さんにお届けできる幸せを感じています。
☆原山建郎☆
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