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2021年2月

10年前に遡って読むのも良いものです。 虹色救急箱 Vol.2『爽やかな風』

Vol.29 『爽やかな風』

おひさしぶりです!いつも温かいメッセージをありがとうございますっ。また、呼び出してくださって有難うございます。。。m(_ _)mまたもやアップをさぼっていた私をどうぞお許しください~。(海外からご友人がいらしてるなんて素敵ですね!)

 

私も漂ってくる花の香りに包まれて春を満喫しています。

 

いよいよお花見シーズンの到来ですが、日本のお花見と違い、私の友人がいるカナダでは公共の場における飲酒は固く禁止されています。飲酒が当然(!)な日本のお花見のことを知ると、羨ましがられますよ~。

 

お花見パーティーとはいかなくても、期間限定の美しい花々、できる限りエンジョイしたいですね。

 

さて、バンクーバー・パラリンピックもとっくに終わってしまいましたが、夜中に起きて観ていると、スポーツの世界って熱いなあ(!)と改めて感じました。 夜中に選手からパワーをもらって、眠気が吹き飛んじゃいましたっ。

 

バンクーバーは昨年、世界で最も住みやすい都市の一位に選ばれましたが、東京に比べて、車いすの方々にとっても、過ごしやすい都市だと言われています。 多くのエリアにおいて、バリア・フリー(barrier-free)に力を入れており、車いすの方々も交通機関等を自由に利用して結構快適に生活することが可能だからです。「乗車の際に優しく傾いてくれるバス」や「車いす用のスロープ付きのバス」なども、東京でチラホラ見掛ける以前から、当然のようにバンクーバーを走っていました。

 

補足: 車いすの方々(people/persons in wheelchairs ※一人ひとりを尊重する意味合いから、あえて複数形のpeopleとせず通常単数形で用いるpersonpersonsと複数形にする場面も多い。)

 

そんなバリア・フリーの最先端をゆくバンクーバーですが、車いすの方が活き活きし過ぎている(?!)と思うような出来事も時々あるのです。電動車いすのおじいさんが、歩道で思い切りスピードを出して背後からブ~ンと突っ走って来たため、うっかりひかれそうになることが度々ありました・・・。(そこのけそこのけ状態?) 電動車いすはスピードを出すと小さな車と同じで危ない、ということをバンクーバーで知りました。(あまり音がしないので、車のクラクションか自転車のベルが要りますよ・・・。)

 

それはそうと、以前、車いすのパラリンピック選手の方々と、同じバンクーバー行きの飛行機に乗り合わせたことがありますっ!みなさん本当に爽やかで輝いていました。 席は遠く離れていたのですが、何か得した気分~。爽やかな風がこちらの方にまで吹いてきましたよっ。いつもは、飛行機がハイジャックされたら?乱気流で落ちたら?と不吉なことを多少なりとも考える瞬間があるのですが(ええ、結構後ろ向きだったりします)、この飛行機は、ラッキーだから絶対大丈夫~となぜか安心していられましたっ。(※根拠はないです。)

 

さて、気温差が非常に激しい毎日ですが、春の爽やかな風をエンジョイしつつ、お身体には十分お気を付けくださいませ。

by天川りを

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10年前の虹色救急箱、味があります。 Vol.27『遊び心とチョコレート』

Vol.27 『遊び心とチョコレート』

もうすぐバレンタインですね。 ラブラブなシーズンの到来です。。。

 

バレンタインと言えば!

セクシーな映画もいいですが、童心に返ってこんな映画はどうでしょうか?

公開前から世界中で話題になっていましたが。。。

『チャーリーとチョコレート工場』(2005年)

1971年のオリジナル版をリメイクしたものですが、子供から大人まで楽しめる映画です。もっと楽しむには、過去のものと観比べてみることをお薦めしまーす。絵 (※1971年版は、邦題が『夢のチョコレート工場』です。)

こちらの映画を公開した一部シアターでは、チョコレート登場のシーンでチョコレートの香りを漂わせるという心躍る演出があったとか・・・遊び心がありますね~。映画を観終わった後に間違いなくチョコレートを買い込んでしまいそうですが・・・。(危険な香り!?

それから、この映画のもう一人の主人公(?)であるチョコレート(通称ウォンカ・バー)は、輸入ショップで購入が可能です。売り切れの場合も多いですが、映画を観てから是非ゲットしてみてくださいねっ。きっと言われなくても探してみたくなります・・・。(危険な映画!?

 

ところで、バレンタインと同様、バンクーバー冬季五輪も開幕まであとほんの少し。。。

せっかくなので、カナダのチョコレート屋さんを紹介しちゃいまーす。

その名も、Purdy’s(パーディース)!2007年でちょうど100歳になったバンクーバー生まれのチョコレート屋さんです。(※今年で103歳!Richard Carmon Purdyさんと言う方が創業者です。)店舗がカナダのあちこちにあり、確かバンクーバー空港内にも出店があったはず。。。高級過ぎず安過ぎずで、お土産としても人気があります。有名なのは愛らしいハリネズミの形をしたものですが、一粒ずつ選べるトリュフやピーナツバターが入ったもの、サクサクのタフィーをチョコレートと砕いたナッツでくるんだイングリッシュ・タフィーは個人的なお薦めです。あと、マシュマロをチョコ・コーティングしたものも、甘~いのがお好きな方にお薦め・・・ただ、一気に食べると鼻血ブーは覚悟の大きさです。。。(12.5㎝×5.5㎝※マシュマロに切れ目がないので、少しだけ食べるのが、むっ難しい) 

 

また、お店のロケーションによるかもしれませんがここのお店は太っ腹なので、ショーケースに並んだトリュフを味見させてもらえたりします。どれかを指差して、“Do you have a sample?”とか“Can I try a sample?”とかってさり気なく聞いてみましょう。トリュフを何個でも試食させてもらえるかも知れません。万が一断られてしまっても、英語のレッスンになったと思えばいいのです。でも、好きな味かどうかは食べてみないと分かりませんよねっ。

 

私がこのパーディースを好きなのは、チョコが美味しい以外にも理由があります。

創業者のパーディーさんが、チョコレートと人と、それから競馬をこよなく愛した方だと小耳にはさみました。 チョコレートと遊び心は切っても切れない素敵な関係かも知れませんね。

by天川りを

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10年前の虹色救急箱 Vol.28『バンクーバー・オリンピック・メダルのはなし』・懐かしい話がいっぱい!思い出してみるのも良いですね。

Vol.28 『バンクーバー・オリンピック・メダルのはなし』

虹色救急箱にいつも素敵なメッセージをありがとうございます!フランスと東京でパティシエの修業をされた介護士さん、お料理好きな方々と話が弾みそうですねえ。(私もマカロン大好きです!

そしてフランスと言えば!現在冬季五輪開催中のカナダにはフランス語圏、ケベック州がありますね。カナダの公用語は英語とフランス語の2カ国語なのです。。。

 

さて、オリンピック・メダルの話です。

皆さまもテレビなどでチラッとはご覧になられましたか?

個人的にバンクーバー五輪のメダルは、ワンダフル(!)な芸術作品だと思います。カナダ先住民のネイティブ・アート(先住民の芸術)が施されたジュエリーは、カナダの特産品であり高価で価値あるものですが、まさにそんなネイティブ・ジュエリーのようなメダル だと一目見て思いました。(え?おせんべいみたい?)

バンクーバー五輪のメダルのことを少し検索してみると、2010216日にVoice of Americaに掲載されたDavid Byrd氏の記事とKane Farabaugh氏のリポート映像がありました。

全部で1014個(※615個がオリンピック用で、339個がパラリンピック用)を約34名で2年半かけて仕上げた物凄い力作!一個のメダルが約500576グラムあり、オリンピック史上一番重いメダルだそうです。(※一個約1700ドルなので、現在のレートで換算すると約15万円)

 

そして、オリンピック史上一番重いメダルにはこんな秘密が隠されていましたよっ。

第一に、史上初、それぞれのメダルが「ジグソーパズル」の1ピースようになっており、同じ図柄のものがなく、全てを組み合わせると大きいネイティブ・アートが完成します。615個のオリンピック・メダルを組み合わせると、ネイティブ・アートにも頻繁に登場するシャチ(killer whales ※複数形)の図柄が完成し、339個のパラリンピック・メダルを組み合わせると、ネイティブ・アートの象徴であるraven(ワタリガラス)の図柄が完成するとのことです。 ネイティブ・アートに登場するワタリガラスには、「障害に打ち勝つ、克服する」という意味があるそうです。(注:ネイティブ・アート、ワタリガラスに関してはvol.24vol.25でも少し触れているので、読まれていない方は是非読んでみてくださいね!)

第二に、史上初、平らではないデコボコのメダルですが、これはカナダの風景・地形を表現しているとのこと。デコボコ具合もそれぞれ違うのかな・・・?

 

そのような理由から、メダル制作をしたザ・ロイヤル・カナディアン・ミント(カナダのコイン等を作っているメーカー)のスポークス・パーソンは、「勝者は、カナダの一部分を持って帰れるようなもの」と言っています。カナディアン・スピリットてんこ盛りで、なんとも素敵なメッセージがこめられているメダルですっ。また、図柄の全体像が描かれたスカーフも贈呈されるので、図柄のどの位置に自分のメダルが当てはまるのかを確認する楽しみもあるそうです。(う~ん、なんとも粋な配慮です。)

 

カナダはもともと移民と先住民からなる国なので、カナダの特産品(プリンス・エドワード島など)であるカナディアン・キルトのパッチワークように、多種多様な文化が織り混ざっています。一枚のカナディアン・キルトを構成しているパッチワークのように、このメダルもまた、一つひとつがかけがえのないカナダの一部分を表現しているのでしょう。非常にカナダらしいメダル、素晴らしいの一言です。また、世界中を代表する選手一人ひとりが勝ち取ったメダルを組み合わせると一枚の作品が完成する点は、「世界はひとつ」と言っているかのようです。ブラボー、カナディアン!

 

バンクーバーでは一般の人々が、この金・銀・銅のメダルに触れたり(表面に傷がつかないよう手袋着用ですが)、メダルを持って写真を撮ったりできる仮設展示場が設けられているのだとか。 史上初のこちらの展示場が大盛況で、4時間待ちの行列ができたそうです。  (チャンスがあれば、一度は触ってみたいかも?

それでは日本の皆さま、引き続き「ニッポン、チャチャチャ!」です~。

by天川りを

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