わが国の訪問看護サービスの先駆者、村松静子さんが、「心のレストラン」を計画していると聞き及びました。看護師さんをはじめとする医療関係者の様々な相談に応じようという試みです。長年にわたって看護分野の動向について、情報交換をさせていただいてきた私は、早速、お話をうかがいに事務所を訪ねました。
なぜ「心のレストラン」なのか
看護職のプロを対象に、訪問看護などを柱に研修を展開してきた村松さんは、これまで培ってきたノウハウをもっと多くの人に伝えたいと願っていました。
それは看護師が身に着けるべきコーチング力であったり、カウンセリングの技能であったり、交渉力であったりと幅の広いものです。
その知識、実践ノウハウ、技能などを、看護師一人ひとりの希望に応じて、的確に伝えていきたいというのです。
「心のレストランでは、メニューをいくつも用意しておいて、訪れた人の希望に合ったメニューを提供していきたい」。
まだ具体像が描ききれているわけではありませんが、「心のレストラン」に寄せる村松さんの熱意が伝わってきました。
ではどうやって実現していくのか--。
帰りしなに「アイデアを考えておいて」といつもの調子で宿題をいただいてしまった私ですが、思いつくのはまず、「オンデマンドで提供できる仕組み」でした。ネット上で相談を受け付け、その人の希望に沿ったメニューを提案していくものです。
知識やノウハウの伝授方法は、媒体としてのネットであったり、リアルでの研修セミナーであったり、あるいはテキスト本、実践本の配布とさまざまに考えられます。
インターネット大学という発想も出ました。e-ラーニングを中心にした番組も考えられるはずです。
医療分野でもネットを教育や研修に活用する事例が広がっているようです。どんなのがあるのか、まずはこの当たりから調べていきたいと思います。(東堂衛、ペンネーム)
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