村松静子・主任講師による看護ネット・ラーニングの受講者を募集中です

 2001年に結成された看護ネット・ラーニング研究会(代表;村松静子・在宅看護研究センター代表)は、看護分野において、インターネットを駆使したマンツーマン研修を実践しています。

 講師によるレクチャー「学習のポイント」と副テキストは、メールで配信します。受講者は、キャンパスである専用ホームページを通じて主テキストと副テキストをもとに、講師が投げかける「問い」について考えを深めていきます。インターネットのホームページ閲覧および電子メールが使える環境にある方であれば、いつでもどこでも、皆さんの時間に合わせた研修を積み上げることができます。

 質疑応答は専用のメールで行い、またグループでの討論は専用掲示板などで実施します。講座は最終配信の「課題」を提出して終了となります。終了した受講者の方には、修了証を贈ります。

 2009年は、「看護職に役立つ、信頼を育てるコミュニケーション&カウンセリングマインド」のテーマで研修を実施しています。次回は12月開講です。現在、受講者を募集中です。

 主任講師は、わが国の訪問看護の草分けである村松静子・在宅看護研究センター(看護コンサルタント株式会社)代表が務めます。

 看護のスキルをさらに磨きたい方はぜひ、受講をご検討ください。

* 看護ネット・ラーニング実施概要 *

テーマ:看護職に役立つ、信頼を育てるコミュニケーション&カウンセリングマインド
開講日:12月15日から約2カ月
対象:看護職、看護学生など(インターネットのホームページ閲覧および電子メールが使える環境にあること)
定員:50人
応募締め切り:12月10日
受講料:1 万8900 円(消費税込み)
参加申し込み・問い合わせ:受講希望者のお名前、連絡先を明記の上、看護ネット・ラーニング研究会( 幹事;瀬川護、med_miwa@nifty.com ;@は小文字でお願いします)までメールでお送りください。
参考資料:http://www.nursejapan.com/enurse_network/files/12_10.pdf

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看護職に役立つ 「信頼を育てる コミュニケーション&カウンセリングマインド」開講

 2001年に結成された看護ネット・ラーニング研究会(代表;村松静子・在宅看護研究センター代表)は、看護分野において、インターネットを駆使したマンツーマン研修を実践しています。

2009年は、看護職に役立つ「信頼を育てる コミュニケーション&カウンセリングマインド」を開講します。次回は12月です。主任講師は、村松静子・在宅看護研究センター(看護コンサルタント株式会社)代表です。詳しくはこちらをご覧ください。

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感受性を揺さぶる学習環境が必要なのでは?

 村松さんが2003年に書かれた文章を紹介させていただきます。「こころのレストラン」への思いが綴られています。ぜひご一読ください。(東堂衛)

■  感受性を揺さぶる学習環境が必要なのでは? (2003-11-12)

 「『こころのレストラン』をつくりたい」そんな思いを、心の中で、ず~っと温めている。しかし一方で、「これは夢で終わるかもしれない」と弱気になっている私がいる。新しいことへの挑戦意欲が落ちたのか、それともエネルギーが一時的に消耗しただけなのか。いずれにしろ、いつになく弱気になっている。それでも『こころのレストラン』が必要だと思っている。

 私の頭の中で描いているそのレストランとは、食事をする部屋を指しているのではない。信頼的な人間関係を導入した教育活動のメンタリング、対人接触の技術や新しい習慣を身に付けられるように支えるコーチング、そして行動変容をサポートするカウンセリングメニューの外に、コミュニケーションや対人関係、看護・介護に関する教授―学習法が自分のペースで学べるような種々のチャレンジメニューを揃えた学習の空間のことである。自分に合うメニューを、助言を得な がら自分で選び、その方法で学んでいける場をイメージしている。

 人は、迷ったり戸惑ったり悩んだりしたとき、自分に適した学習環境があれば、感受性が揺さぶられ、前向きになれる。そして、一歩ずつでも自分の力でそれらを乗り越えようとするのではないか。

 昨年の自殺者数は約3万2千人で、その半数は30~50歳代の働き盛りだと報告されている。経済不況が長引く中でのリストラや会社の合併。"ホールディング社"という名のもとに、その支配会社は、外見上いかにも大きく力強く見える。しかし、その内情は思いの外がたついている。会社の合併理由が人件費を削減するための単なるリストラ策だったりする。そんな中で被害を被っているのは、必死に働いてきた社員である。「妻には話せない」「家には帰れない」「家には帰 りたくない」。心の中に起こる葛藤、それがさらに強くなり、思い詰めて、自己を見失う。

 人間関係が薄れた今の社会、職場でも、家庭でも、いろいろな形で苦情が噴出し、先行きの不安からストレスが増大する。そして自分を自分が追い込めていく。あと一歩を踏み出せないために、その場から立ち上がれない。心がついていかない。どうしたらいいのかわからない。モチベーションはどんどん下がっていく。自分だけが苦しんでいる、自分だけが辛い、自分だけが救われないと思い込み、自らを哀れみ、死にたくなる。真っ暗闇に入り込んでしまうのである。もはや、周りは何も見えない。自分の本心さえわからない。

 今では、若い世代にもその傾向が増えている。若い世代の方にこそ、その傾向は強いのかもしれない。まだまだ元気に人生を楽しめるはずなのに「死んでしまいたい」と思い、簡単に「死」を選ぶ。物事を極端に深刻に受け止め、些細なことを気にするようになって、心が病んでいく。自分は「嫌われている」「見捨てられた」「裏切られた」という思いが募り、「キレて」しまう。簡単に「殺意」を抱く。閉ざした心は、身近な人 とも付き合えなくなっている。

 個を尊重しよう、自由を認めようといいながら、一方で、思いつきの中途半端な規制が強いられる今の時代、何かが狂っている、何かが足りない。

 戦争を知らない私たちの心の中には"依存"と"自己顕示"の2つの裏腹な姿が潜んでいる。一人ひとりの心と向き合って、感受性を揺さぶり、心の奥に眠っている感性に訴えるような、そんなメニューを揃えた『こころのレストラン』が必要なのではないか。

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看護分野でのネット・ラーニング

 看護分野でのネット・ラーニングについて、三和護さんから投稿をいただきました。以下に紹介させていただきます。(東堂衛)

看護分野でのネット・ラーニングの重要性

 21世紀は人作りが大切と感じています。プロフェッショナルの多い医療界では、そのプロを指導する人が必要です。しかし、この指導者がなかなか見当たらな いのも事実です。それは指導者の方々が現場で忙しすぎることも一因です。

 
幸いにして、在宅看護の分野では地道に実績を積み上げてきたグループがあります。在宅看護研究センター・村松さんのところには、もったいないくらいの 人材養成のための資産と実績があるのです。


 私も、長い間、村松さんらの活動を見てきた一人です。その確かな信念とたゆまぬ努 力、環境に立ち向う姿の中に、一貫して揺るぎなかったことは、患者さん中心の看護、医療を提供しようという姿勢でした。

 主体が 株式会社であれ医療法人であれ個人であれそれは変わらないことなのです。そしてなにより驚いたことは、人作りにすでに取り組まれていたことです。培われた ノウハウは本物です。それは、広く伝えていかなければならないものです。
 

                    

 看護分野でのネット・ラーニングは、忙しすぎる看護職にある方には欠かせないものになるはずです。なぜなら、いつでも好きなときに、好きなものを、好きな だけ学べる手段がそこにはあるからです。教材はインターネットのホームページ上におかれているので、ホームページにアクセスできる環境であれば、自分の好 きなときにテキストを学べるわけです。疑問点は直ちに講師にメールで送ることができます。また、受講者同士のディスカッションは、メーリングリストという インフラを使えば、通常のメールでみんなに送信することができるのです。
 
 私は、看護分野に限らず、医療・医学、介護の分野でも同じようなネットラーニングに取り組みたいと考えています。新しい教育、自己研修方法を開拓したいと考えています。

 こうした夢を現実のものとするためには、優秀なコンテンツを開拓する必要があります。私の役回りはまずそのコンテンツを探し当てることです。在宅看護分野に付きましては、村松さんのグループに出会ったことで、優秀なコンテンツに 出会ったと思っています。在宅看護研究センターの役割は、すでにある有力なコンテンツをネット対応にするだけです。
 
 すでに書きましたが、インターネット教育は、その手軽さからかなり急速に広がっていくはずです。ただし、裏打ちとして、本当に役立つ教育情報があることがなにより重要です。
    
   あくまでもインターネット教育は、実際の研修、教育を補完するものと認識しています。インターネット教育だけで完結はしないという意味です。通信教育と同じで、やはり実際の研修(リアル)と密接につながっていないと成功しないと思います。 その意味では、リアルとインターネットをセットで番組にできるところとパートナーを組んで、さまざまな番組を提供できたらと願っているのです。

eラーニングの本

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看護の自律、自立があってこそ

コメントをいただきました。「看護の自律、自立があってこそ」との思いで締めくくられています。以下に紹介させていただきます。(東堂)

11月2日の東堂衛さんの下記のコメントに、今の訪問看護の実情をしっかりと捉えられていらっしゃることを感じました。このメッセージを読み、現場で働くナースの皆さんはどのように感じられた事でしょうか?

プロフェッショナルとして日々献身的に業務に立ち向かっている人々が働きやすい環境を整えるのが国の政策でなければいけないのに、どうもそうなって いない。ましてや、プロフェッショナルの人々の生活を支えるという視点にいたっては、残念ながら欠けているように思えてなりません。(東堂衛)

訪問看護の利用料金、医師との差は歴然としております。医療保険においては、ターミナル、難病などの複数回訪問は認められましたが、2回目、3回目と回数を重ねるとその訪問単価は下がっていく・・・・・・。
おかしな事が起こってくるのです。
重症となり、容態変化が大きく、医療依存度が高くなり、家族の不安も多くなるために訪問回数が増える。
それなのに訪問すればするほど安くなっていく看護の値段。
誰が評価していくのでしょうか?

看護の価値。

看護の自律、自立があってこそでしょうか・・・・・。

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